★【JSBの思い】コーチとしての願い | JSB 佐藤三兄弟のスイミングスクール オフィシャルブログ ~Embodies the Dream!~

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“Embodies the Dream!” すべての人を“夢の体現者”に!
私達JSBは水泳経験や性別、年齢、障害の有無など、いかなる要素も関係なく、すべての人の水泳における夢と目標を全力でお手伝いします。


インターハイや全国中学校が中止になったことをうけ、弊社所属の選手たちに昨日送ったメール内容をこちらのブログにも記載します。

いつも練習会やレッスンを受けてくれているみんなへ。

元気にしていますか?

規則正しい生活はできていますか?

今は出口の見えない時間が続いていますが、命があれば、いくらでも立て直し、挽回、成長できます。

今は決して焦らず、できることに取り組もう。

条件はみんな同じです。

だから、慌てないでください。

夢や目標に向かうためにも、それらを実現させるためにも、健康な心と身体があってこそです。

みんなにまた会えるのを楽しみにしています。

お互い、成長した姿で会いましょう!!

以下、本文となります。




日本選手権やオリンピックが延期となったことで、少なからず覚悟はしていた夏シーズンの中止。
みんなは今、何を思いますか?

コーチやみんなも、心のどこかで『もしかすると…』と思ってはいても、いざ正式に発表されると、様々な感情が湧いてくると思うし、一度しかないこの夏のことを考えれば、自分自身はもちろんのこと、仲間のことが頭をよぎったり、或いは心のどこかで安堵していたり、それぞれが特別な思いを抱いていることと思います。

学校が休校となり、練習もできず、それぞれが今できることに取り組んできた数週間ですが、それも微かな希望を信じ、自分の信念にかけてきたからこそでしょう。

まずは一旦、頭と心をリセットしてください。

水泳や夏場の大会が中止になったことを受け、即座に発信している先生方やコーチたちがいるため、コーチからは経営者の観点を交えながら、少し話をしていきます。

ここから先、学校や水泳がいつ再開できるかわかりませんが、再開されたとしても、今までのようにはいかないことは確かです。

その時に何を思うのか?
自分は何がしたいのか?

今のうちに本気で考えよう。

コロナウイルスが収束しても、一度生まれてしまったウイルスが消えることはないし、コーチたちも、令和を担う君たちにも、この問題は一生付き纏います。

これは歴史に残る未曾有の事態です。

その時代をこれから先も我々は生きていかなければなりません。

学校や大学は普通に戻るのか?
テーマパークには行けるようになるのか?
外食は?
カラオケは?
交通手段は?
すべてにおいて人数制限あり?
すべてにおいて時間制限あり?
考えればキリがありません。

就職に関していえば、自分が進みたいと思っていた職種や業種を変更せざるを得ないケースも出てくるはずです。
大学進学についても同様のことが考えられます。

既に、今まで当たり前だったことが、当たり前ではなくなってきています。
1ヶ月間この生活が続いていますから、もしかすると、今の生活が当たり前になってきている(このままでいいや)という感覚すら覚えてきてしまっている人たちもいるかもしれません。
無論、気持ちが切れてしまう人も多いでしょう。
人間はロボットではありませんので、それは当然です。

しかし、この生活に慣れてしまうと、何が起こるかといえば、国や誰かが守ってくれると考える人たちが続出し、学校や職場を休みがちになったり、通うことが難しくなる人たちが増え、非行や犯罪に手を染めてしまう人が増加、そして社会全体が崩壊していきます。
テーマパークや旅行に行って、気分転換が出来ればまた違うのでしょうが、外に出れなければ、引きこもる人たちが増え、家庭内での悩みを抱える家族も多くなることでしょう。

それぐらい変わります。

だからこそ、自分がしたいことは何なのかを本気で考えてください。

ぼんやりとしたものでも構いません。
小さな火でも、着火すれば、あとは大きくなるだけです。

君たちの大切な源、エネルギーとなります。

みんなが所属しているJSBは、
コーチたちが出逢ってきた恩師の方々の教えを継承し、
水泳を通じて何を学び、物事をどう捉えていくのか。
選択と決断の連続の中で、自らの人生をどう切り開いていくのか。
そのために必要な力や思考、能力を育成していくことを前提として活動しています。

だからこそ、みんなにもそれを前提としたコーチングをしてきたし、これから先もそのスタイルに変わりはありません。

どれだけ水泳で有名になっても、競技を引退する時は誰にでも訪れるし、その先の人生の方が圧倒的に長い。

競技力の向上ももちろん大切ですが、人生を豊かにしていくためには、まずは人間力ありきです。

生きていく力です。強さです。

『人間力の向上なくして、競技力の向上なし』という言葉が示すとおり、スポーツはその先の人生に繋がる大切なことや必要なこと、そしてその意義や意味を、尊く教えてくれています。

一心不乱に水泳に没頭し、水泳バカになっても構わないが、バカ水泳になってはいけないということです。

一つのことを究めるためには、鍛錬が必要です。
鍛錬するからこそ、いろいろな物事が客観的に見え、心に余裕が生まれ、何事にも動じない心や克己心が養われます。

少なからず、みんながここまで歩んできた水泳人生を時間単位で表すと、その時間だけで見れば、鍛錬の領域でしょう。

そう考えた時、一つのことに取り組んできたという紛れもない事実が、まさに宝物であり、自分を支え、自分を律してくれる財産となります。

今はまだ時間に余裕ができて、普通の高校生はこんな感じで生活してるんだなぁと嬉しさや喜び、満足感を抱いている部分もあるかもしれませんが、その気持ちや感情は、ここまで何か一つのことに取り組んできたからこその証です。
特別なのです。
その感情に引っ張られてしまっては、生きていく力も、強さもなくなってしまいます。

だからこそ、負けないでほしい。

楽に慣れないでほしい。

収束した後に訪れる時代を生き抜いていくために。

それがコーチからの願いです。

なぜ水泳に取り組むのか?
それすらも本気で考えてほしい。

そして、

泳げるようになったら、思う存分思い切りやろう。

一緒に強くなろう。

そして、ベストを出そう。

後にも先にも、この時代を共有した君たちは、コーチたちにとって、かけがえのない教え子であり、大切な仲間たちです。

人生をより豊かにするために、そして勝つために、今を強く生きよう。





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