★【佐藤久佳】エピソード1〜水泳を始めてから中学校時代まで〜 | JSB 佐藤三兄弟のスイミングスクール オフィシャルブログ ~Embodies the Dream!~

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私達JSBは水泳経験や性別、年齢、障害の有無など、いかなる要素も関係なく、すべての人の水泳における夢と目標を全力でお手伝いします。


新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されてから一ヶ月が経ち、
仕事や学校、スポーツや趣味・娯楽など、今まで当たり前だったものが当たり前ではなくなり、改めて普段できていたことへの有り難さを強く感じています。

また様々なイベントや大会が中止になってしまい、人によっては「今まで頑張ってきたのはなんだったんだ」と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、目標にしていたものがなくなってしまったのはとても残念ですが、目標に向かって継続して努力してきた・できた自分がいたことは事実です。
人生に無駄なことはないので、この事がいつか必ず大きなプラスとなると僕は思っています。

さて、ブログリレーということで、今回は僕の中学時代までのお話をしていきたいと思います。

僕は3歳から水泳を習い始め、小学生の時に選手コースに上がったのですが、元々水泳が好きだったわけではありません。

水泳よりも野球やバスケットボールなど遊びの範囲でですが、それらをやっている時の方が楽しかったので、小学生の時には真剣に水泳を取り組んでいたという思い出は正直ありません。
コーチが考えてくれた練習をただこなしていた、いわゆる「やらされている練習」をしていた選手でした。

スポーツの習い事としては水泳だけでしたが、学校が終わるとすぐに帰宅をして、自宅の庭でバスケットボールや、向かいの家の塀に向かって野球のピッチングを練習に行くギリギリまでよくやっていました。
一人で行うことが多かったですが、頭の中で試合をしているイメージを持ってよく遊んでいました。

他のスポーツをしている時の方が楽しかった僕なので、小学校を卒業するのと同時に水泳をやめさせてほしいと6年生の時に両親に話をしたことがあります。

その時に両親に言われたのは、
「わかった、やめていいよ。でも、春のJO予選までは最後までちゃんと頑張りなさい。そしたらやめていいよ。」
と言われ、やめさせてくれるならということでJO予選まで頑張り、
6年生最後のレースで大ベストを出すことができました。

「よし、これでやめられる」
と思い、両親に
「水泳やめていいでしょ?」
と言うと、
「せっかくベストタイムが出たのにやめるのはもったいなくない?
もう少し続けてみて、どうしてもやめたくなったらその時に他のスポーツをやればいいよ。」
と言われて、水泳をやめる気でいた僕は、大ベストを出して気分が良かったということもあり、その言葉を素直に受け入れて
「わかった。」
と言って続けることになりました。

煽てられて嫌な人はいないと思うので、僕はまんまと親の言葉に乗せられたのです(笑)

中学生になると、小学生の時とは違い学校が終わってから練習までの時間も短くなり、自宅の庭で野球やバスケットボールをやる時間が自然と減っていき、練習もどんどんきつくなっていったこともあり、練習前に遊ぶことはなくなっていました。

また、小学生の時は全国大会といえばジュニアオリンピック(JO)しかなかったですが、中学生になると全国中学も加わり全国大会を目指す機会が増え、標準記録や目標タイムを意識しながら練習をするようになりました。

コーチの指導、仲間の力のおかげもあり、全国中学には3年連続出場ができ、1年生の時にはメドレーリレーで決勝進出、2年生の時には200m個人メドレーで5位、3年生の時には200m個人メドレーで2位、400m個人メドレーでは5位(?)でした。
(よく聞かれるのですが、僕は元々クロールの選手だったのではなく、高校生までは個人メドレーが専門種目でした。)

この中学時代をきっかけに自分には水泳しかないと思い、勉強が嫌いだったこともあり水泳で進路を決めていこうと決心をしました。

全国大会には中学生になってから毎年出場できるようになりましたが、小学生の時は一度だけでした。
では、なぜ中学生から毎年出場できるようになったのかという、
一つは、先にも書いたように周りの人のおかげ。
二つ目に、練習中からタイムを意識して泳ぎ、タイムを出すにはどうすれば良いのかを考えるようになった。
三つ目は、こうなりたい、こう泳ぎたいとイメージを持って取り組むようになったからだと思います。

小学生の時は「やらされる練習」だったのが、中学生になってからは少しずつですが「自らやる練習」になり、良いイメージを持って取り組むようになったことが大きな要因ではないかと思います。

そして、今でもはっきりと覚えているのは、中学3年生の最後の春のJOで200m個人メドレーで優勝することができたのですが、そのJO前の練習中のことです。
泳いでいる場所はいつも通り所属のプールなのですが、ふとJO会場である辰巳国際水泳場で泳いでいる風景が見えたことがありました。
この時は、「あれ?今のなんだったんだろう?」と不思議でしたが、それだけより強いイメージを持って泳げていて、それが結果に結びついたのかなと思います。

今は外出自粛や3密阻止、さらには緊急事態宣言が5月31日までと延長になってしまい、水に関わる競技(水泳ならプールでなければ練習ができない)においては特に練習ができない期間が続いていますが、
イメージトレーニングをしたり、自宅でどんなトレーニングができるかなど考え工夫をして取り組むことが、
練習を再開できた時に取り組み方や取り組む姿勢に繋がってくると思うので、この期間に身体だけではなく、頭(考え方)を鍛える為の期間にもできるといいのではないかなと思います。

水泳だからそれに特化したことだけをやるのではなく、ケガをしない程度に色んなことをやってみることも身体の使い方の勉強にもなるかなと思います。

例えば、
ボールを狙ったところに投げるにはどうすればいいのか。
ボールの回転力を上げるにはどうすればいいのか。
バットを強く振る為にはどうすればいいのか。
(野球のことばっかりですね。笑)

こんな時だからこそ、たまには違うことをやってみて気分を変えて飽きずに身体を動かすといいかもしれないですね。




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