典型的なうつ病—澤登和夫２に引き続き、
今日も自分史を書きます。
初めから読んでみたい方は、
失敗したくない幼少時代－澤登和夫１をどうぞ。
結婚と栄転で、人生順風満帆だと
思っていた４ヵ月後には、
「うつ病」と診断されたのでした。
人生の歯車が狂っていくのを感じました。
思っていた４ヵ月後には、
「うつ病」と診断されたのでした。
人生の歯車が狂っていくのを感じました。
と、お医者さんに言われましたが、
休まず仕事を続けました。
「せっかくエリートコースに乗ったのに、
もし休んでしまったらその道から外れてしまう」
「一度休むと、会社に復帰できないかもしれない」
こうした不安のほうが、うつ状態で会社に通う
しんどさを上回っていました。
案の定、
症状は悪化の一途をたどりました。
出勤してパソコンのスイッチを入れようとすると
体が動かなくなり、一日中スイッチが
押せない日もありました。
「メールの中には取引先からの苦情や、
上司からの苦言が殺到しているのではないか」
そんな妄想にもおそわれました。
この頃は「死にたい」ということが
ふと頭に浮んだことはあるものの、
具体的にどうしようということは
まったく考えていませんでした。
３年間の出向生活をなんとか
終えて元の会社に戻ったとき、
たまたま元気だったぼくは
はりきって仕事をしました。
しかし、
がんばってもだれもついてきてくれず、
空回りしてしまいました。
急に孤立感を感じるとともに、
出向中の３年間、必死の思いでつみ重ねてきたものが、
あっという間に崩れ去っていきました。
そしてほぼ同時に、
些細な出来事がきっかけで妻と大喧嘩してしまい、
半年間の別居を経て離婚することになりました。
離婚はとても大きな出来事で、
心にぽっかり穴があいたようでした。
納得して離婚したつもりでしたが、
数日後から後悔の気持ちが襲ってきました。
「なんで離婚したんだろう」
「なんで、喧嘩なんてしてしまったんだろう」
「これから自分のことを好きになって
くれる人なんて、きっといないだろう」
職場でも仕事が手につかなくなり、
一気に深みにはまっていきました。
緊張の糸がぷつりと切れてしまって、
立ち上がる気力もなくなってしまいました。
そしてお医者さんに相談し、
数ヶ月、会社を休職することにしました。
うつ病と診断されてから３年、
ついにぼくは、会社を長期休職
することになりました。
離婚はほんと苦しかったです。
１年間、ひきずりました。
今となっては、その時があるから
今があると言えるんですけどね。
（なぜ、喧嘩したか離婚したかは、
相手があることなので心にしまっておきますね）
人生、やり直したい—澤登和夫４に続きます