典型的なうつ病ー澤登和夫2 | さわとんのブ〜ログ。今。

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5年半のうつ病、マンション最上階からの飛び降り、大腸全摘出、、、その後カウンセラーとして起業し、気づけば早10年。。「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」等の著者さわとん(澤登和夫)が、今、思うこと。今。

こんにちは


失敗したくない幼少時代—澤登和夫1


に引き続き、今日は、
結婚・栄転から数ヶ月で
うつ病になるまでを振り返ります。






「よし、がんばっていい成績を残そう」

↑下段右から二人目)



意気揚々と新しい職場での生活を
スタートしましたが、
待っていたのは想像を超える激務でした。。。


取引先は、それまでの15社から
一気に10倍の150社へと増えました。

毎日、就業1時間前には出社し、
終電が終わっても残業を続ける日もありました。


睡眠時間は1日3、4時間。


少しずつぼーっとして、
頭が回らなくなっていくのが
自分でもわかりました。






満員電車に揺られながら、

「まぁ、慣れれば
なんとかなるだろう」

という気持ちから

「いつになったら
 楽になるんだろう」

という気持ちに変わっていきました。





ぼくはこれまで、壁にぶち当たったとしても、
がんばってその壁を乗り越えてきたつもりでした。


しかし今回は、いくら頑張っても
壁の向こうが見えてきません。


むしろ、壁がどんどん高くなって
いくような気がして、
それが少しずつ、焦りと不安に
つながっていきました。



(表情は笑顔だけれど。。。)





 新しい職場に来て2週間たった頃から、
夜、眠れなくなってきました。

「明日は、あの仕事を片付けなくちゃいけない、
はたしてうまくいくだろうか」 

仕事のことが頭から離れなくなってきました。 




仕事の集中力、決断力も一気に落ちました。


辞書を引くことなど、
普段なら1分で終わっていたことが
10分以上かかることもありました。 

コピーをとる、
といったちょっとした作業も億劫。

立ち上がってスイッチを押すだけなのに、
とても体が重く、それだけで一仕事
という感じでした。 



毎日の日課だった、新聞を読むということも、
ぼーっとして見出ししか
頭に入らなくなってきました。  




3ヶ月くらいはそのまま何とか
仕事を続けましたが、
次第に体の調子も悪くなりました。


パソコンの前に座ると
脂汗がとまらなくなったり、

左胸が締め付けられるように痛かったり、
どうしようもなくて、トイレの個室に
とじこもることもありました。 



胸の痛みがおさまらないので
内科に行って検査してもらいましたが、
「健康です」と言われてしまいました。


「体が問題ないのなら、
さすがに心の病気だろう」


と、精神科を受診したところ、
先生はぼくの話を少し聞いた後に
こう言いました。





「典型的なうつ病ですね」 







結婚と栄転で、人生順風満帆だと
思っていた4ヵ月後には、


「うつ病」


と診断されたのでした。


人生の歯車が
狂っていくのを感じました。





今思い出しても、
がんばらなくちゃいけないのに
頭がまわらなくて体が動かないのは、
本当にしんどかったです。



離婚、そして休職—澤登和夫3


に続きます