アイドル6年 | もはやただのゲッツの僕の日常

もはやただのゲッツの僕の日常

演出振付家のゲッツです。
ちなみに犬派だが、猫の魅力も悪くないと思う今日この頃。




実は日々のあれこれをまあまあブログにしてますが、なんか違うなと下書きに溜めてます。
かれこれ10件以上。
今年も終わりますね、どうも僕です。





最近の一旦バズれ(やらかす方面が多い)ばあとはそれから、みたいな。
「やりたい事やるためには売れてから」
論の範疇なのかもしれませんが、
僕はあまり得意ではないので自分の美学に沿って、
僕らしいこだわりを良しとして芸事に励みたいなと思います。




言い訳するな、と育てられ、
しんどい、疲れた、眠い、と言うなと諸先輩方に指導して頂いて生きてきました。
現代では薄れゆく考え方の一部かもしれませんが、
タレント的な独特な見方をされない限り、まだまだ今の日本人的にはこれらは言ってもプラスは少ないかなと思います。
ので、努力します(まだやりきれてない)。




本当僕は本質はだらっだら人間なので、社会に出てゲッツしてないと自分でも良くないなと感じてます。
ゲッツしてる時は割としっかり出来ていると思います。
なので、制約が僕を強く立たせてくれてます。
年末の毒が出過ぎるのでこの辺りで。




と言うわけでしっかりゲッツしてる現場の1つに、
「真っ白なキャンバス」というアイドルちゃんの現場があります。
6周年ワンマンが日比谷野外大音楽堂で行われました。

もう2週間ほど前ですか、早いですね。






看板も駅に出ててすごい。







天気も快晴で最高。

めちゃ寒いけど。







アイドル振付やり始めてどれくらいですかね?

10〜12年くらいですかね?

鶴は千年亀は万年、石の上にも三年、アイドル六年。





僕がやらせて頂いてる中で、

6年続いてるグループは2つだけで、

「真っ白なキャンバス」と「ナナランド」です。

どちらも沢山振付させて頂いてますし、ワンマンの時などは通しリハなど任せて頂いてます。





そんな中でも白キャンは30曲ほどやらせて頂いていて、ライブも1番観ているグループだと思います。

(基本新曲振付したら現場いく、大っきい現場の時、くらいで観にいってます。)




長い子は6年、短くても3年の付き合いです。

運営の皆さんとも連携取らせて頂いて、楽しくやらせて頂いてます。




とは言え、楽しいだけじゃない世界、

有限の世界でライブアイドルは短命です。

厳しい世界です。

みんな大切な若い時間を使って闘い、ステージで謳歌してます。

みんなに比べたら、自分が10代、20代の時なんて本当、地道に下手くそに生きていたなと。






それを思えばみんなよくやってるし、

様々な経験を経て素敵な人間に育ってると思います。





「心技体」とはよく言ったもので、

どれが欠けてもうまく出来なかったり、よくなかったりします。

圧倒的などれか1つで成り立つ芸能の世界ですが、本人がそれでどう戦うかは難しかったりします。

さらに現代は若年層で「技」「体」のレベルが高い。

芸事のレベルがインターネットや、K-popの世界進出モデルを通じて上がっています。

しかし、それ故に「心」の方がその加速度、重さ、広さに追いつかないこともある。









長年のキャリアでそれぞれの葛藤もあると思います。

今年は特に大変な1年だったと思います。

僕は想像しかできません。

僕にとっても今年は変化の年で来年以降のための1年と感じました。




「次」を作るために海外旅行を沢山して、

10年程やっていた「国産本マグロ」を旅立って、

今の仕事継続しながら少しずつやれる事を増やして、更にその隙間でアイドルのパフォーマンスを向上させられるかを、白キャンで試させて頂きました。




僕は基本振付の先生で、レッスンの先生ではありません。

みんなのパフォーマンス向上はさせたいけど、たまにアドバイスするだけ。

なんとかしたいと個人的にずっと思ってました。

どのグループに対してもそうですが、

専属でもないのに口出ししすぎるのは差し出がましいなと。




しかし、これだけ関わらせてもらってる責任もあるなと思い、ご相談させて頂いて、

運営さんの協力のもとメンバーの成長を促せるのか試しました。

結果は明確に良く出た部分もありますし、やはりさらにやり続けないとダメだな、と言うところもありました。




全て含めて、

ワンマンはとても素敵でした。

個人的にも先生的にも。


厳しい、いや、僕も同意見の客観視も周りに頂きつつ、現実問題としてそれをどうすればいいか、答えはありますがあまり現実的ではないなと思いつつ、違う案はないか考えてます。

もっと良くできるからそうしたい。





とりあえずやって思ったのは、

「僕の出来る限りみんなの幸せのために動きたい。」

です。





上手くなってもらう、もそうですが、1人の人間としてみんなの幸せに貢献したいなと。

個人的な僕の最近のテーマでもあります。






これはファンの皆さんに対してもそうで、それぞれの人生でみんなが「真っ白なキャンバス」をやっていて、沢山いるアイドルの中、白キャンのファンとしてライブに来てくれる方がたっくさんいる。

素敵な事です。

なら、みんながやりきったと思えるその日まで引っ張って支えて、ファンの皆さんも推してて良かったと思って頂けたら嬉しい。

その光景を見られたら、

自分もアイドルやってて良かったなと心震える日が来るかもしれない。

そこまでやってこそ芸事にほぼ全て捧げてる僕の心は満たされるのかもしれない。






いざ、引退、解散となったら、僕もファンの皆さんも2度とみんなとは会えなかったりするわけで、

その日は突然来ます。

その尊さ、儚さを大切に過ごせたら一生の思い出になるかなって。










みんな等身大の若い女の子たちです。

大人の僕らの言う事なんて、正しかったとて飲み込みきれない事もあるでしょう。

誰ともしれない、なんの気無しの言葉に深く傷つく事もあるでしょう。

経験した事ないプレッシャーに潰れそうになる事もあるでしょう。




それでも戦って、踏ん張って、たまに挫けて、またステージに立ってくれてます。

楽しんだり、疑問に思ったり、振り切ったり色んな感情になるでしょう。


僕も演者なので少しは気持ちがわかります。

いつも楽しいばかりではありません、でもそれでもステージという特別な場所は、観てくれるお客様は忘れさせて、やり抜かせてくれます。

出るのも作るのも好きです。

ありがとうございます。





僕は2.30代を費やして今の場所まで来ました。

やりたい事を仕事にしつつ、好きな人たちが周りにいて感謝でいっぱいです。

だから、周りにもっと真摯に還元したいなと思ってます。

僕は生きられる分稼げて、好きな事に没頭出来てる今で十分満たされてます。

なので、助けて頂いてきた分お返ししたいと思ってます。

その輪を広げたい。





まずは距離感近い人から。

もっと心にゆとりが生まれるならさらに外へ。

毎日息苦しさを感じるニュースばかり目に入るSNSの世界。

(システム的に見るほどに集まる)

離れたくても離れられない人も沢山いる。

なら、その一端で楽しいを作ってお渡ししたい。

大谷選手の移籍の話を見て、僕にも出来ることをしたいなとより決意が固まりました。







こんな熱苦しい、堅い事ばかり考えて生きてますw

性分ですねー。





年末、アイドル界隈は卒業と解散の発表ばかりです。

寂しいですね。

みんなそれぞれ大切な人生ですごく考えて考えて決めた事だと思います。

否定するとこなんて何もありません。






これから自分はどう振付師として生きてくのかなーなんて考えながら過ごしてます。

先生、という存在もとても大切だなと。

少し人並みに何日かゆっくり過ごして、

やっぱ今は自分はゆっくりしてなくていいし、

仕事で人に会う事で頑張れているんだなって感じました。




年末年始と大きいイベントも続くので気を抜かず行きたいと思います。

来年はどんな年になるのか、いや、出来るのか、頑張らないとね。




今年も後少し、楽しんでいきましょう!