阪神5500系武庫川線(タイガース号)仕様車 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

武庫川線の赤胴車を置き換えるべく、本線から5500系が転用されました。4両編成2本を2両編成に組み替えられたのは全M編成の勝利ですね。そうそう、何でも本線との連絡線の急カーブで空気バネ台車が音を上げたらしく、色々大変だったそうな。

 

今回は黄色に黒い2本のラインが眩しいタイガース号をご紹介。これまで窓へのステッカーや副標でさりげなく表示することは有りましたが、ここまで全面的にタイガースを押し出した車両となったのは初めてではないでしょうか?

 

行き先表示はフルカラーLED表示機となっています。

 

車内です。外観だけでなく車内もタイガースで統一されています。甲子園での試合がある時にはいいかもしれませんが、残念ながらこの車両が定期運用で甲子園へ行くことは有りません。

 

ドアです。こちらは黄色の化粧板を用いた区画です。球団のマーク、「虎マーク」が入っていますね。なおこのロゴ、なんと今から85年前の球団創設から一度も変更されること無く使われ続けているという代物なんだそうな。確かに、他の球団は何だかんだデザインが変更されていますもんね。

 

そしてこちらが黒色の化粧板を用いた区画。千鳥配置で交互に色が変わっており、この区画にはフルカラータイプのLED表示機が設置されています。なお本線のリノベーション車両と同様に半自動機構が追加されていますが、乗車した際には特に使われている様子は有りませんでした。

 

ドア上には開閉ランプも設置されています。その上の線みたいなものは、雨天時に雨水が滴ってこないようにするための雨樋のようなものなんでしょうね。そうそう、開閉時は本線時代はドアブザーだったものがチャイムに変更されています。

 

車端部です。虎マークは仕切り扉にも貼り付けされています。構造自体は本線時代から変わっていません。

 

最前面です。こちらは武庫川団地方で、先頭車化改造された車両になります。元々先頭車だった車両と異なる点は、仕切り扉が引き戸式であること、両側の窓が小さいこと、貫通扉の窓が大きくなっていることですね(外観は1枚目がそれです)。

 

運転台です。元々先頭車だった車両と仕様は大きく変わらないようです。

 

天井です。縦じまの化粧板は肩部まで使われています。吊革はドア上にも増設されていますね。

 

留め具ももちろんタイガース仕様。一部はバンドが伸ばされて低くなっています。

 

そうそう、先頭車化改造された部分については照明がダウンライトになっています。何だかJR九州っぽいですが、阪神電車では現在ここでしか見られませんね。

 

座席です。袖仕切りにタイガースのロゴがプリントされています。ドア間は8人掛け、真ん中にはポールが入っています。

 

モケットは丸形を並べたストライプですが、たまに野球ボールになっています。

 

優先座席とセットになった区画です。先に紹介した「甲子園号」をご覧頂いた方は気付かれたかもしれませんが、あちらと一般座席・優先座席のモケットが逆になっています。これ、毎日乗る側としては統一しておいた方がいいと思っています。

 

車端部の5人掛けです。それにしても、消化器が車内側に張り出すように設置されているため邪魔ったらありゃしません。

 

フリースペースとセットになった座席です。フリースペースには握り棒と非常通話装置が備えられています。

 

優先座席です。床面には黄色のラインが黒の太いラインを挟むように走っています。要するに足を投げ出してくれるな、ということです。

 

そしてフリースペースとセットになった区画。座り心地…まぁ気にする程のものでもありませんが、デビュー当初の厚めのクッション時代が懐かしいくらいには薄さが気になります。

 

広告枠には、阪神車両メンテナンスでの改造風景画が入れられています。個人的にはこの1枚、先頭車化工事のカットがお気に入りです。


さて、ここからは38年ぶりの阪神タイガース日本一を記念して延長戦です。18年ぶりのセ・リーグ制覇を記念して、普段武庫川線で走行しているタイガース号が甲子園号と併結の上で本線の各駅停車に充当されました。

本線の各駅停車のため、久々に神戸高速線にも入りました。

甲子園号との併結の様子。この日は鉄道ファンのみならず、タイガースファンや親子連れも多く乗車しており、4両編成の各駅停車ながら大賑わいでした。

最後に、通常では立ち入れない連結面を。この運用を想定してか、運転台・車掌台共に仕切れるように設計されています。


クライマックスシリーズもストレートで制し、史上二度目の関西ダービーとなった日本シリーズも戦い抜いて日本一の座に輝き、これまた記念副標が入れられました。


日本一、おめでとうございます。