阪神5500系武庫川線(TORACO号)仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

60年以上も続いた赤胴車の歴史に終止符を打ったのが、本線の中堅ジェットカーとして活躍していた5500系です。武庫川線転用に際してオリジナルデザインに変更されています。

 

この5511Fは、阪神タイガースの女性ファンの愛称である「TORACO」をイメージしたデザインのTORACO号となっております。カラフルながらも固いイメージだった阪神でしたが、支線ながら遊び心のある車両が出て来ました。

 

行き先表示はフルカラーLED化されており、左側はワンマン固定、右側は漢字の行き先と英字・次駅案内を交互に表示します。

 

車内です。同じく登場したトラッキー仕様車とは対になる存在となっています。

 

ドアです。タイガースらしく黄色い化粧板となっています。半自動機構を備えており、外側に開ける、内側に開閉両方のボタンが設置されています。

 

そしてLED表示機が設置されたドアです。こちらはエメラルドグリーンの化粧板となっていますね。

 

車端部です。仕切り扉は側ドアと同様の化粧板ですが、それ以外は水玉模様の化粧板になっていますね。

 

そして優先座席を有する区画です。こちらにもフリースペースがあります。

 

最前面です。こちらは武庫川方で、座席は全て撤去、フリースペース化されています。改札が前方のみで混雑するからですね。これで赤胴車時代よりも着席定員は減少しています。

 

こちらは反対側、武庫川団地前方です。本線からの転用で短編成化されており、こちらは先頭車化改造された車両となります。仕切り扉は横引き式、客室側にはちょっとしたテーブルと言いますか、台があります。非常通話装置の設置位置と形状が異なっていますが…なぜなんでしょう。

 

天井です。荷棚の前飾りは青色、吊革は吊り輪が白と黄色、留め具が黄色とピンクが交互に配置されています。

 

窓です。日除けが他の車両と一緒なのが面白くありませんが、窓ガラスには面白い仕掛けがあります。

 

ペイントがされており、窓の外から見ると顔にペイントしたように見える仕掛けを作っております。この他にも、虎の尻尾などがあります。

 

座席です。スカイブルーに模様を散りばめたデザインで、袖仕切りの化粧板にはTORACOの文字もあります。中央には握り棒が入っております。

 

優先座席とセットになった区画です。トラッキー号仕様車とはモケットが反対となっており、交互に乗車すると混乱することにもなりそうです(この日がそうでした)。

 

フリースペースとセットになった車端部です。フリースペースには握り棒と非常通話装置が備えられています。

 

こちらが優先座席バージョンです。フリースペース部分には荷棚はありません。

 

車端部の5人掛けです。背ズリのクッションの薄さが個人的に気になってしまうのですが、乗車時間としては許せる範囲内だと思います。

 

最前面のフリースペースです。非常通話装置と消火器が置かれています。

 

こちらが武庫川団地前方のフリースペースです。この台、中間車時代から残る機器をここに納めているんですかね?ここの区画のみ、照明がダウンライトになっています。

 

新たに走り出した4本の武庫川線の主役、末永い活躍を期待します。


2023年の阪神タイガースは怒涛の勢いでセ・リーグを制覇し、クライマックスシリーズもストレートで制し、史上二度目の関西ダービーとなった日本シリーズも戦い抜いて日本一の座に輝きました。これを記念し、トラッキー号と併結して本線の各駅停車に充当されました。車掌台側には日本一記念の副標も入れられております。


通常武庫川線しか走らないだけあり、沿線は鉄道ファンのみならず一般の方も多数足を運んでいた印象でした。

日本一、おめでとうございます。