近鉄1026系「ならしかトレイン」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

全国的にみて奈良県と言えばシカ、奈良の交通と言えば近鉄が牛耳るというイメージがあり、両者が結びつくのは必然だったかも…とも思わずにはいられない車両が登場した、1020系の足周り改修版である1026系です。

 

1027Fにイラストレーターがデザインしたラッピングを施したものであるその名も「ならしかトレイン」で、阪神線直通対応のため快速急行として神戸三宮まで足を伸ばすこともあります。が、偶然でしょうがよく見かけるのはこの通り各駅停車なんですよね。

 

6両編成で3パターンのラッピングが施されています。妻面は、さすがに近鉄マルーンのままですね。

 

車内です。ええ、外観のみならず内装についても思わず「シカでした」と言いたくなる変貌具合、旅客からの評判も上々のようで、2編成体制で走らせています。

 

ドアです。LED表示機は千鳥配置で文字も小さめなのは置いといて、若草山とシカのコンボが開いたり閉まったりしています。

 

ドアの端にはイエローラインが入っていますが、ここにもシカのシルエットが…。

 

車端部です。両側の妻窓にシカのステッカーが貼られています。


両側が優先座席となった区画です。座席モケットも交換されてまして、また後ほど触れたいと思います。

 

最前面です。妻面に比べればここはすごくあっさりしていると思います。こちらは神戸三宮方ですが、フリースペースが左側、消化器の収納スペース付きの機器があります。

 

天井です。「確か…三角とか言ったな」とシカに言われて思いつく三角形の照明カバーはそのままに、中は恐らくLED灯に交換されています。吊り広告もシカだらけです。

 

吊革もこの通り、吊輪の色もシカ色、留具にもシカがいます。

 

窓です。広告枠や戸袋にはシカがいますが、日除けの生地は「ならしか」前のままで、もうちょっとこだわってもよかったんじゃないかなぁ、と思います。

 

一応、窓の中央の譲り合い奨励ステッカーはシカデザインとなっています。出来るところは、といったところですね。

 

座席です。側窓の日除けがそのままではある一方で、こちらに関してはモケットをシカ柄デザインにしてキメています。この時代の近鉄らしく背ズリの高さは高めに取られていて肩近くまでホールディングしてくれる一方、座面については端の席を中心に着座ポイントが判然としないのが少し残念です。シリーズ21みたいに扁平で硬いだけのものよりはマシですが…

 

優先座席です。こちらは神戸三宮方のドア間となります。シカ柄の一般座席に対して床面と同じ草原をイメージしたような柄を採用しており、近年オレンジ色のモケットの採用が続く近鉄にあって新鮮です。ちょっと床と溶け込みすぎていて目立たなくなっていますが…。足元にも優先座席の表示があります。

 

そして車端部。先述のドア間は片側のみの設定でしたが、こちらは両側設定のため足元の表示は両側に優先座席の文字が入れられています。

 

車端部の隅をクローズアップ。車端部の窓が1枚しか無く壁の面積が広いことを逆手に取り、シカのステッカーがドーンと貼られています。ここ、人が座ると頭から角が生えてるみたいに見える区画なんですよね(笑) そこでお写真を1枚撮るのもまたいいでしょう。

 

弱冷車にも専用ステッカー。夏だけの限定品ですね。

 

フリースペースです。先述の通り、ここは特に遊び心がありません。急にここだけいつもの近鉄なんですよね…。


最後に…近鉄奈良駅の駅名標にも、シカがいました。奈良公園も至近でございます。