美術館建設 一般質問 | 手塚たかひろ日誌

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9月24日 美術館建設について一般質問をしました。要旨は次のとおりです。


Q1 513日、615日、724日には市長も出席されて美術館説明会を開催されました。時間が足らず発言できなかった市民も多い。説明に納得できていない市民も多い。説明会で、香里ケ丘中央公園を決めるのに、南公園など他の公園も比較検討したと言われたが、情報公開請求では、そのような資料はないとの報告が出ている。比較検討したのかどうか。比較検討したのなら、どこでどのように検討したのかその内容について、比較検討していないのであれば、その理由について尋ねる。

A1 美術館の建設場所は、寄附の申し出を受けた後に、寄附者の意向も踏まえ、面積が比較的広く、緑が多い閑静な場所であり、近隣には香里ケ丘図書館やリニューアルされた商業店舗もあり、一定の集客や周辺地域への賑わいの創出が期待できることから香里ケ丘中央公園を建設予定地とした。

「香里ケ丘南公園」については、施設を建設するための有効面積が満たないことから候補地にはならない。そのため、比較した資料等はない。

Q2 美術館建設の話が出てから決める過程で、市長は 香里ケ丘中央公園の該当場所に行った上で判断したのか。行かなかったのであれば、何を基準に判断したのか尋ねる。

A2 香里ケ丘中央公園の状況については、これまでから一定把握していた。候補地の現状についての詳細な報告も受けた上で、香里ケ丘中央公園を建設予定地とすることとした。

Q3 早朝のラジオ体操、木陰での読書 犬の散歩 など地元の皆さんのご利用状況などを十分に把握されていなかったと思う。決める前に、現地に足を運び確かめる、地元の皆さんのお話を聞くなどの丁寧な対応が必要だった。

場所の決定に、総合文化施設での美術館計画や、香里ケ丘図書館との併設などを検討したのか。

A3 市民の文化芸術活動の盛んな本市にとって美術館は文化芸術の振興を図るうえで価値あるものと判断し、市として建物の寄附を受ける判断をした。建物の寄附ということから香里ケ丘図書館との併設の検討はしていない。

Q4 慎重な対応を求めている市民も美術館に反対しているのではなく、この場所は考え直してほしいと言っている。朝日新聞では、「言葉を尽くして説明した。市民が聞く耳を持たない」読売テレビでは「もう十分に時間をかけたと思うけどね」などの市長の発言が報道されている。市長は、このような話を本当にしたのか。

A4 取材の際には、これまで市が行ってきた美術館説明会等の経過について、色々とご説明申し上げたが、新聞やテレビでは私の発言の一部が取り上げられ、私の意図した主旨が十分に伝わらなかったと考えている。

私としては、市政運営の基本である「多様な価値観を尊重し、真摯な気持ちで接していく」という考え方をもって、今回の事案についても発言を行ってきた。

Q5 「市民は聞き耳を持たない」ととられる発言があったのは事実だと思います。計画の見直しや再検討を言われている市民は、「まだ説明が不十分だ。納得いかない」と思っている。「言葉を尽くして説明した」との市長の認識とは全く違っている。「聞く耳を持たないとの言葉、そっくり市長にお返しする」と怒っておられる市民は多数いる。なぜ、市民が再検討や白紙撤回を求められているのか市長の見解は。

A5 美術館の整備に関しては、これまでから丁寧に説明を行ってきたことから、多くの市民の皆さんのご理解をいただいたものと考えている。しかし、現時点においても、美術館の建設に反対されている一部の住民こともがいることも認識しており、引き続き、一人でも多くの市民に美術館整備に対するご理解をいただけるよう、今後もきめ細かく、正しい情報提供に努める。

Q6 香里ケ丘中央公園では、連日数十名の市民が工事強行を心配して、朝から夕方まで集まっている。ここにこられる方々のほとんどは地元の方で、子供連れの若いお母さんから高齢の方まで、階層を越えて集まっている。

 920日には、160名の市民が「白紙撤回、見直しを求める市民のつどい」を開催した。地元自治会の署名も10000筆を超えている。

「公園の緑を壊すことを許せば、将来子どもからあのときお母さん何をしていたのと言われるかもしれない。子どもたちのために公園の緑を守りたい」と言っておられる方もいる。公園課と竹中工務店の調査では、約150本の木が切られ残すのは50本、当初の説明をはるかに超えた多数の木が切られる。

 また、楠葉、長尾などにお住まいの市民には、香里ケ丘中央公園に美術館が作られようとしていることを知らない方も多くいる。

このことからも、言葉を尽くして説明したとはいえない。

819日の工事説明会の様子は、テレビでも放映されたが、騒然とした状況。このような状態で工事説明会は完了したとは言えない。さらなる説明会の継続を求める市民の要望が請願も含めて数多く出されている。

十分に説明したなどとの発想が、市民の不信を増幅している。総務常任委員会で、副市長は、一人でも多くの市民にご理解いただけるようあらゆる方策を講じていくと言ったが、具体的にはどのようなことを考えているのか。なぜ、請願にある「市長の出席による再度の市民説明会」ができないのか副市長に尋ねる。

A6 市民の皆さんへの情報発信の取り組みとして、先日より市役所別館と南部生涯学習市民センターに美術館のイメージがわかりやすく伝わるよう、模型やイメージパース、美術館準備ニュースを設置したコーナーを開設した。今後、他の施設につきましてもイメージパースの展示を順次、行っていく。また、広報ひらかた10月号で美術館特集の掲載やケーブルテレビでの市政情報番組による周知のほか、美術施設利用者との懇談会の実施、地元4校区コミュニティ協議会の協力による地元自治会代表者への説明などを予定している。今後も引き続き市民の皆さんへのご理解を得られるよう、様々な方策を講じる。

Q7 美術館問題を前に進めるには、市長が市民の前に出て誠実に丁寧に対話することしかない。市長は、テレビ放送では、集客などの展望について「具体的なところまではいえない状況、これが正直なところ」と言っているが、これで、どうして香里ケ丘地域の活性化に役立つなど言い切れるのか。

新たな試算では、持ち出しは年5900万円に圧縮とのことだが、これでも30年間の単純計算で17億7000万円の持ち出しだ。

美術館で黒字にせよとは言わないが、将来に大きなつけを残す。

指定管理者制度の導入は、再来年の4月と言われている。香里ケ丘図書館のリニューアル又は建て替えはいつ頃を考えているのか市長に尋ねる。

A8 美術館開館後の事業運営につきましては、8月の総務委員協議会において企画展などの具体的なイメージ案をお示した。今後、作品借用の交渉等を進める中で具体的に決定する。

老朽化している香里ケ丘図書館は、香里ケ丘地域の一体的なまちづくりの観点から、美術館の整備を契機に建て替えに取り組む。

(意見)美術館は総合文化施設に作るのが望ましい。どうしても香里ケ丘地域にというのであれば、香里ケ丘図書館との合築なら、公園の緑も壊さない。

市民との対話も進む。イレギュラーな状態を戻し、最初に戻って、市民とともに、もちろん大東さんにも入ってもらって議論をし、どこにどのような美術館を創るのがよいのか検討すべきだ。市長の英断が必要だと。