縄文人が増えて現代人になったと言う考古学者の主張は間違いだった | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツを解明します。

基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します。

ご質問などはコメント欄にお書きください。

学術研究の立場にあります。具体的なご質問、ご指摘をお願いいたします。

テーマ:
{95725805-87A7-4ECD-AC34-B190080C87A3}

最新(2016年9月2日)の新聞によると、縄文人と現代人の全遺伝情報の主要部分のDNAを比較したところ、12%が受け継がれていたとか!アイヌ人に最も近く、次いで琉球人、そして本土人に近かった。これはアイヌ人や琉球人に極めて多く見られる男性遺伝子Y-DNA D2の研究から既に分かっていたことであるが、新結果である縄文人から現代人への遺伝子の受け継ぎ割合12%が注目点である。

D2から見た縄文人から現代人への遺伝子の受け継ぎ割合はもっと高く、30%以上はあった。従来の説では① 「縄文人の人口が急増して現代人になった」、② 「縄文人がD2を持っていたのに対し、渡来系弥生人の後から多く渡来した秦氏もD2を持っていた」の二説があった。

①の説は考古学者が最近主張したもので、考古学的出土物に連続性が見られるのが根拠であった。人類学者の説は、縄文人と後から渡来した弥生人や秦氏は骨格が異なり、縄文人が増えて現代人になったとする考古学者たちの説と対立していた。

すなわち、今回の結果は②の説を確定的に支持するものである。元からいた縄文人と後から渡来した秦氏が同じY-DNA D2を持っていたが、全遺伝情報の観点では縄文人と後から渡来した秦氏は異なっていたのである。


参考

① 縄文人の人口が急増して弥生人から現代人になったのは誤り(参考)

② 縄文時代以来の日本人の人口増加について(参考)


③ 遺伝子で判明、秦氏は中東から渡来した(参考)


④ どうして縄文人のY-DNAがやはりD2なのか?(参考)
AD