第24回「がんと共に生きる~あなたにとって一番大切なこととは?~」 | ほっこり 知恵袋

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24回市民と介護を考えるカフェ「オリーブの木」感想

テーマ「がんと共に生きる~あなたにとって一番大切なこととは?~」

ゲスト:樋野興夫先生(順天堂大学教授、がん哲学外来理事長、恵泉女学園理事長)

共催:府中がんケアを考える会

パネラー:樋野先生、市民当事者、府中がんケアを考える会

第1部 基調講演 樋野興夫先生

第2部   パネルディスカッション「当事者として、活動と通して思うこと」

第3部 グループディスカッション「あなたにとって一番大切なこととは?」




第1部樋野興夫先生のご講演は、ユーモアを交えた愛あふれるお言葉が数多くありました。その中で印象に残った言葉は以下です。「存在が周囲を暗くしてはならない。」「病気になっても病人にならない。」「人生はギフトである。」「マイナス×マイナス=プラスである。」自分はどう生きたいか、周囲にどう思われたいか。いずれ自分が死を迎えたときに、何を残していきたいか。自分の存在が何かしらの形で誰かを幸せにできたらいいと思いました。

自分のマイナス部分は、もっと困っている人を助けることで救われます。必要とされることで感謝され、それが生きる希望になります。

第2部での当事者のお話は、正にご自身のマイナスの体験を更に苦しんでいるかたの為にアドバイスされている方々のお話でした。「病気になっても病人にならない。」ことを実践されていました。生きる希望に変える力をもっていらっしゃる。苦しさ辛さを感じたときは、我慢せず思いきり泣き、吐き出すことも大事だということ。ありのままの自分を受け止めること。人に頼ることも大事であること。自分に何ができて、目的のためにどういう支援が必要かを考えること。「今」という時間を大切にし、人生の質を高めていらっしゃる。当事者のお二方は正に実践されていて、素晴らしいと思いました。樋野先生は、品性のあることが大事ともおっしゃっていました。



第3部グループディスカッションでは、前半部での講演、パネルディスカッションの内容を受けて、ご自身で大切にしたいことを話し合って頂きました。話すことで認識し、より鮮明に記憶に残るからです。対話するということは、目的をもって意見を言い合うこと。

異なる意見でも、否定しないこと。多様性を受け入れ、自分を客観的に見つめるということ。短時間ではありましたが、多くの意見が出ていました。持ち帰る言葉はそれぞれあると思います。

充実した時間を過ごさせて頂きました。

樋野先生を始め、府中がんケアを考える会の皆様、大勢の市民の皆様に厚く御礼申し上げます。