悩むという行動は、
多くのエネルギーを
消耗するものです。
傍目からは、
何もしていないように
見えるかもしれません。
しかし、
頭の中では
様々な考えが行き巡り、
忙しい状態となります。
このような時には、
脳のDMN(Default Mode Network)
と呼ばれる回路が活発に働きます。
UnsplashのNational Cancer Institute
DMNは、
目的的な行動ではなく、
ぼーっとしている時に働く
基本系ネットワークのことです。
ワシントン大学医学部の
マーカス・ライク教授によれば、
DMNのエネルギー消費量は、
脳の全エネルギー消費の
60~80%を占めるそうです。
ですから、
悩んでいる時には、
何もしていないのに
大量のエネルギーを
消費することになります。
これでは、
“疲れ損”と
言うものです。
UnsplashのBĀBI
さて、
脳にはDMNとは対照的に、
目の前のタスクをこなしたり、
計画的に行動する時に活発に働く
脳神経ネットワークもあります。
これは、
CEN(Central Executive Network)と
呼ばれている執行系のネットワークです。
CENとDMNは、
シーソーように
切り替わる傾向があります。
この特性を
活かすとしたら、
悩んでいる時に、
漠然と悩むのではなく、
「思い悩んでいる
この時間に何が出来るか?」
と自分自身に問うて、
自分のために
役立つことを見つけ、
実行し始めるのが
効果的と言えます。
そうすれば、
DMNからCENへと
脳のネットワークの
※切り替えが起こります。
※この切り替えにはSalience Networkが関与する
UnsplashのAnthony Tran
CENはDMNよりも、
エネルギー消費量が
少ないと考えられています。
CENを働かせれば、
悩んでいるよりも
少ないエネルギーで、
自分に必要な何かを
手に入れられるようになります。
それで悩みの全ては、
解決しないかもしれません。
しかし、
悩むことで生じる
“疲れ損”を防ぐことは
出来るはずです。
UnsplashのKrzysztof Hepner
悩みがある時には、
漠然とあれこれ
思い悩むのではなく、
「思い悩んでいる
この時間に何が出来る?」と
自分に問うのが効果的です。
そうすることで、
その時点において
何か役立つ対処行動を
見つけやすくなるでしょう。
〈参考文献〉
虫明元:学ぶ脳-ぼんやりにこそ意味がある-.岩波ライブラリー272.岩波書店
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