パピーリナックスをUSBメモリにインストール(1) まえおき | パピーリナックスをはじめよう

パピーリナックスをはじめよう

パピーリナックス(Puppy Linux)のプロモーション

USBメモリにインストール 目次
(1) まえおき
(2) フォーマット
(3) Frugalインストール
(4) Unetbootin

まえおき
パピーリナックス(Puppy Linux)はUSBメモリにインストールすることができます。Windowsはもちろん、他の多くのOSにこんな芸当はできません。

パピーと同じようにライブCDで動作できるOSならば、USBメモリにインストールすることはできます。でも実用的ではありません。knoppixなどを一部を除き、多くのライブCDはあくまで「お試し」であって、次の起動ではまた最初からになります。継続的に使うには「インストール」が必要です。USBメモリに(フル)インストールしても、書き替えが頻繁なためにUSB2.0など古いハードではとても遅く、またUSBメモリの寿命も心配です。

パピーはUSBメモリに特化した動作モードを持っています(PUPMODE=13)。主にRAM上で動作し、USBメモリへの書き換えを最小限におさえることで、寿命とともに、古いハードでもその動作速度を著しく高めています。

前提条件
ただし、これには条件があります。そもそもパソコンがUSB接続ハードディスクから起動できること。古いパソコンではUSBメモリは使えても、それから起動ができない場合もあります。極楽はぜさん の こちらの記事 を見ると、2004年ごろ Windows SP2 の時代のパソコンでも USB起動ができないものも多いようです。ちなみに私がいま使っている中古ノート HP compaq nc4010 (2004年ごろ?)もUSB起動できません。
追記:BIOSの設定が難しかっただけでした。

もう一つの条件として、実装RAMが1GB以上ないと十分な動作ができません。USBフラッシュメモリはスワップ(仮想メモリ)に使えないということも理由のひとつです。

Windows上から
CDドライブを持たないノートパソコンなどで、ライブCDの代わりにUSBメモリを使うことができます。Windows上でこれを行うのは Unetbootin を使うのが簡単です。

しかし最近の日本語版パピーは Windows用インストーラー付き(.exe)も供給されています。Windowsが動いているパソコンなら、CDが無くてもWindows用インストーラーが使えます。共用のパソコンなどで、HDDにいっさい手を加えるのはままならないという場合はともかく、自分が自由にできるパソコンならば、 Windows用インストーラーを使うのがいちばん簡単。

パピー上で
とはいえ、HDDが故障したときのために、他の起動手段を用意しておくことも必要です。それにはライブCDを焼いておくのが良いのですが、条件によってはUSBメモリも有用でしょう。パピー上で USBメモリへFrugalインストールするなどの方法があります。

ライブCDとUSBメモリ
故障といえば、パピーをレスキュー用に使うと便利です。この目的にはライブCDとUSBメモリの両方を用意しておくことをお勧めします。パソコンによって、どちらが使えるか分からないからです。

まれにCDとUSBメモリの合わせ技が有効なことがあります。USBからの起動ができない場合でも、パピーをインストールしたUSBメモリを差しておき、ライブCDから起動します。最初はCDから、途中でパピーSFSをUSBメモリから読み出すことで、CDが不調でも成功することがあるし、起動時間を短縮できます。ライブCDとUSBメモリにインストールするパピーのバージョンは同じでなければなりません。