何でもそうだけど、その場しのぎで取り繕っても、見る人が見ればやっぱりバレちゃう。

演劇ならば、順番はその都度かわるとしても、まずは企画して、予算立てて、役者集めて、スタッフ集めて、小屋決めて。
そして稽古場押さえて、稽古して、広告取って、チラシ作って、チラシを置いて貰うためにあちこち回って、HPやSNSで宣伝して、衣装や道具類を調達して、チケット売ってってことを同時進行でやらなきゃならない。
さらにそれらを、プロデューサーがしっかり管理しながら、不備がないか、手落ちがないか目を配らなければならない。

こんな忙しい中でも速やかに事を運ばせる方法がある。
約束を守ることだ。
一見、目に飛び込んでくる印象は逃げたくなるほどワチャワチャしてるけど、ちゃんと整理して段取りすればあまり困らない。
人間が動く訳だから、その通りに必ず上手く行く訳じゃない。
でも、全体に目処は立てやすくなるし、何より安心感がある。
お互い約束を守ることがとても大事だ。

もしこれが、ずさんな(スザンヌではなくてね)プロデューサーだと、もうアウト。
非常にあやうい橋を渡っている感覚。

渡る人たちが、どう努力しようが、その橋は直すことは出来ない。
落ちないように渡りきるだけだ。

つまりこれをストレスと呼ぶのだろう。

ひどい橋は渡りたくない。
けど、どうしてもその橋を渡らなければならない時には、怖くても目を見開くことだ。
その企画に参加した以上、お客さんが待ってる。僕らは渡りきらなければならない。

残念ながらそのプロデューサーには期待できないが、せめて自分の持ち場を懸命にやり遂げよう。
時間を無駄遣いしたくない。