「SOSはなぜ届かないか」 杉山春氏のお話しを聞いて <その1> | 次郎とマーマの なんじゃこりゃ日記

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知的しょうがいA1判定=次郎 
その次郎がマーマと呼ぶ私とのなんじゃこりゃな日々

四日市市人権大学の講演会で、

 

杉山春さんのお話しを聞いてから、

 

一週間たってしまった。

 

とても大事なお話しだったので、シェアしたいと思う。

 

 

以前、杉山春さんの著書「ルポ虐待~大阪二児置き去り死事件」

 

 

の感想をこのブログで書かせてもらった。http://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-12121724587.html

 

 

それは、ショッキングな事件で、連日の報道も記憶にあると思うけれど、

 

この事件を、丁寧に取材して、

 

どこかで二人の命を助けることが出来たのではなか?と思い続けていることが、

 

大変尊いお仕事だと思い、尊敬している。

 

 

そんな杉山春さんのお話しを、皆さんにも、お伝えしたい。

 

 

まず、最初に、2017年4月1日に「児童福祉法」が改正されることに触れた。

 

「法律が変わっても、なにも変わらない」と言う人がいるけれど、

 

杉山さんは、そうは思わないと言われた。

 

法律に書かれていることを、根拠に、仕事ができるからだという。

 

法律があれば、上司と対立したとしても、

 

法的根拠があれば、辞めさせられることはない。

 

やはり、法的根拠があるというのは、大事なことだ。

 

 

「児童福祉法」が、どのように改正されるかというと、

 

1994年に「子どもの権利条約(第21回国連総会で採択・1976年発効)」に批准してから20年でやっと、

 

日本の法律に、国際基準が初めて明記される。

 

その理念は、「チャイルドファースト=親と子どもを一体化して考えない」ということ。

 

『全ての児童は、、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること。。。

全ての国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるように努めるものとすること。』

 

杉山さんの資料から写してみると、

 

とても当たり前のことが書かれていると思うかもしれない。

 

しかし、これは、親の責任を書いているのではない。

 

すべての児童にたいして、すべての国民がこう努めることを法で定めているのだ。

 

 

今私は、この文章を書き写しながら、次郎をひどく叱ってしまった。

 

次郎は、児童ではないけれど、

 

『その発達の程度に応じて、その意見が尊重され』なければならいというのに、

 

なんてこと!

 

一旦、ここで、パソコンを閉じて、

 

『その(次郎の)最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるように努める』

 

ことにする。

 

 

つづく