旅をしていると勿論のことですが、様々な人と出会います。
少し話は戻りますが山口県に入って一週間もたたないころある旅人と出会いました。
「おおー旅してんの?」
その人は中年のおじさんで、自転車に乗っていたのですが、荷物はれっきとした旅スタイル。
僕も森本さん夫婦に会った以来の出会いだったのでかなりテンションは上がってました。
「俺はね、もう10年旅を続けてんだ」
「ええ??凄いですね!10年もですか!」
「そうさ、旅はいいぞー」
「やっぱりそうですか!僕まだ旅始めたばかりで。。。」
「そうかそうか!これからどこ行くの?」
「今から太平洋側を歩いて北海道目指します。」
「北海道?今から行ったら夏に間に合わんよ?お盆に過ぎたら寒くて野宿なんてできんよ!?」
「あ、そうなんですか?」
「そうだよ、だから日本海側から行きな!絶対そっちの方が早く着くから!そもそも君自炊してんの?」
「そうですか……いや、自炊はしてないです」
「自炊もしてないの?非常食は?」
「持ってないです……」
「非常食くらい持っとかないと!ラジオは?持ってる?」
「いや、持ってないです………」
「よくそれで旅に出たね、ラジオないと明日の天気もわかんないじゃん!」
「はぁ、そうですね……」
「予算は?」
「一応40万です。」
「自炊なしで北海道までその金額だったら途中でアルバイトしないと!ツテはあるの?」
「いや、特には……」
「じゃ今なら確か四国でみかん採りのバイトがあるから四国に行って日本海を行きな!絶対その方がいいよ。」
「はぁ、わかりました。」
そしておじさんは俺をけちょんけちょんに言って去って行った。
旅をし出して俺は甘すぎたのか?
でもどうしても納得がいかず僕は四国も日本海も行かなかったし、アルバイトもしなかった。
それが良かったのか悪かったのかは最後にならないと分からない。
とにかく人の言う事を鵜呑みにしたくない、その意地だけが僕を動かしていたんだと思う。
だから僕より日の浅い旅人と出会うときは余計なアドバイスはしないようにしてる。
でもただ一言
「心配しなくても必要なモノはだんだん分かってくるから!そして自分の行きたい所に行って楽しんでね!!」
って
ふぇいすぶっく→_(:3 」∠)_
ついったー→(:3[____]