創造大会①の続きです。
今回は「みえているもの みえていないもの」について。
視覚障害のある方のお話でした。
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赤ちゃんはモノを認識するとき、触ってなめて感じていきます。
生まれたときは目だけで認識するということはなく、皮膚感覚で物事をとらえていくのです。
立方体を目だけで認識しようとすると、どれだけ頑張っても一度に見れるのは3面だけです。
でも手で触って認識しようとすると6面全部を一度に感じることができます。
手のひらでものを揺らせば重さが。
にぎることでおおざっぱな大きさが。
ふちどることで形が。
押してみることで硬さが。
さらっと触ることで温度が。
なでることで質感が。
etc.......
視覚だけでではわからない情報をたくさん感じることができます。
視覚のほうがより多く見えるという考え方は、あながち間違っているのかもしれません。
手触りの感覚、触角は全ての感覚の交差点であり、いろんな情報を集めることができます。
でも多くの人はそれに気がつきません。
見えているからこそ、逆に見えていないことにさえ気づかないこともあるのです。
視覚障害のあるこどもたちが積み木を手に取ると、そうでない子たちが発見しない部分に目を向けることがあります。
積み木を手で取り感じると、「ざらざらする面が2面、つるつるする面が4面。こすると音が違うね」と。
木口の存在に気がつきます。
きぃも3さいのころ、積み木を楽器に見立てて叩いて遊んでいたりしました。雨のときと晴れているときと音が違うよーなんてことも言っていました
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視覚障がいのある方がモザイクで表現するとき、肌触りを手がかりに表と裏で模様を作ります。これがまたいくつか写真を拝見しましたが「え?こんなに複雑なものを子どもたちが作るの?」と衝撃を受けました。。
実際やってみると分かりますが、目で見る感覚に慣れていると雑多な中から手触りで判別していくのって結構難しいし、下の六角ボードにいれるときもイメージがないと向きが合わずすんなり入れることができません。
娘にやってもらうと私よりサクサクできていました 私よりたくさんモザイクを触って遊んでいるので、角の感覚や辺の長さなど断片的な情報でも全体をイメージするのがはやいのだとおもいます。