先日の積み木談義にご参加くださったみなさまありがとうございました
積み木は一つのツールにすぎませんが、能動的にかかわる遊びを育てるのにとても適しているツールなので、身近にある積み木から親子で楽しんでいただけるといいなぁと思っています。崩したり まぜまぜしたり 遊ばないなぁと悩んでいたらまずは触って味わうことから始めてみてくださいね。
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創造大会3本目の記事はケルンブロックについて。
この大会ではグループに分かれての活動が2回あり、私はケルンブロックとかずの木を選択しました。ケルンブロックを選んだ理由は、フレーベルの根幹にかかわる内容だからです。
まずケルンブロックというものを簡単にご説明しますね。こちらはフレーベルの恩物がベースになった基尺が30mmの積み木です。(フレーベルは形の認識を教育の軸に置いているのですが、それを支えるのが恩物です。)
セットだと下記の内容になります。
(セットでも割引はないです汗 もちろん一箱ずつ買えます)
童具館 ケルンブロック白木基本セット 17,172円 楽天 |
童具館 ケルンブロック白木応用セット 20,412円 楽天 |
こちらの特徴は、限られた個数であることと箱の中に入っているということです。
ケルンブロックの名前にあるケルンというのはドイツ語で「種」という意味なのだそうですが、全体と部分を味わうことを大事にしている積み木となります。
フレーベルの考え方の中に部分的全体というものがあります。
「部分は全体の一部だが、その一部に全体は含まれている」
たとえばバラの花を深く知ればすべての植物に共通するものを知ることができ、それは生命全体を知ることにつながるという見解である(親と子の共育①P36より)
いつも床で遊ぶ積み木遊びもこのケルンブロックの遊びの複合体にすぎません。分解してみれば、面と面・点と面・点と点のどれかに属し、複雑に見えるものに対する見方が変わります。
実際にこのケルンブロックの活動で講師の先生が強調されていたのは、「見立て遊び」のすすめでした。過去記事にもいくつか挙げていますが、きぃがプレスクール在籍中もこのケルンブロックを使ってたくさんお話づくりをしてきました。立方体8個だけでもとてもいろんなものに変身させられます。
お話の内容は、日常生活や季節の行事や絵本の内容などなど。箱から出すところからスタートして箱に戻るところでおしまい。一連の作法のような流れがとても心地いい活動です
面白いことにこの活動をはじめたときはなかなか話を作れない私でしたが、最近ではみるものみるものが「形」で見えて積み木だったらこうかな。。とアンテナを張ってしまいます笑 きぃもそれは同じなのか、なんでも見立ててお話をつくったりしています。
そうやってとことん見立てやごっこ遊びの世界に興じたあと、美や認識の世界に入っていくのは娘でも感じました。
記事が長くなったので、次回記事でケルンブロックについてもう少し補足したいと思います