どうも、
翔です。
2018年ドーハ世界選手権 種目別 鉄棒
ファイナリストはこのようになりました。⇒種目別鉄棒予選結果(FIG)
PDF⇒種目別鉄棒予選結果
鉄棒はチャンピオン経験者が一堂に会しました。
2012年ロンドンオリンピックを始め、2013年アントワープ世界選手権、2014年南寧世界選手権と、3年連続で鉄棒の世界チャンピオンに君臨したオランダのエプケ・ゾンダーランド。
2017年モントリオール世界選手権チャンピオン、クロアチアのティン・スルビッチ。
2015年グラスゴー世界選手権チャンピオン、全日本チャンピオン、内村航平。
アジア大会チャンピオン、台湾の唐嘉鴻。
リオ五輪ファイナリストであり全米チャンピオン、サミュエル・ミクラック。
ロシアチャンピオン、アルトゥール・ダラロヤン。
中国チャンピオン、肖若騰。
ちょこんといる鄧書弟。
それぞれが大きな肩書を背負い、王者の威信をかけて、そして自国の鉄棒代表として戦います。
このところ世界では鉄棒の祭典が厳しく取られていますが、そんな辛口採点を突破してきた8人です。
特に前年チャンピオンのティン・スルビッチは高精度のひねり技でEスコアの減点を与えないだけでなく、トカチェフの連続でDスコアの加点も忘れない、トカチェフ使いの鑑ともいえる素晴らしい鉄棒を見せてくれます。
鉄棒の魅力のひとつであるダイナミックな手離し技という点は欠けるかもしれませんが、彼の繰り出す美しい連続技は見る者を惹きつけます。
もうひとり人並外れた美しい鉄棒をする選手が、台湾の唐嘉鴻です。
彼はとにかく手離し技が美しい。例えばコールマンの様な宙返りを伴う手離し技は、技そのものに迫力がありますが、唐の場合はその技をも美しさで魅せてしまうという異質な選手です。
手離し技のバリエーションも豊富でしかも美しい。Dスコアはさして高くはないですが、その美しさがうまくハマればメダルも期待できそうです。
そして美しい鉄棒といえば我らが内村航平選手!
新しく身に着けたブレットシュナイダーは回避する様子ですが、いつも通りの美しい演技で自身3度目の鉄棒チャンピオンになれるでしょうか。
中国の鄧書弟と肖若騰はともにトカチェフ使いです。
肖はトカチェフ系の大技リューキンを持っていますし、鄧はトカチェフの連続を持っています。
同じトカチェフ使いの2人ですが、それぞれ別の武器を持った2人の動向も気になるところです。
個人総合上位組のミクラック、ダラロヤンはともに予選のEスコアがトップ。
2人ともダイナミックなコバチ系と、美しいトカチェフ系を両方使ってきます。
ミクラックはかねてから鉄棒を得意としていますが、ダラロヤンは特別得意種目というわけではありません。ミクラックはメダルを目指せる位置にいますが、ダラロヤンはスペシャリストたちにしがみつく形になるでしょう。ともかくダラロヤンらしく所作のキレイな鉄棒を見せてほしいですね。
そして、鉄棒といえばこの男。オリンピックチャンピオンゾンダーランドです。
鉄棒のオリンピックチャンピオンであり、現役のお医者さんでもあるという金髪チートスペック野郎。
今年は第1子となる金髪チートスペックジュニアも生まれて、公私ともに大充実。
しかし、そこまで名の知れた金髪チートスペック野郎も、2014年の世界選手権を最後に、世界大会の鉄棒で金メダルを獲れていません。
昨年も、手離し技をつかみ損ねてティンに王座を譲る形になりました。
今年はコバチ系の手離し技の連続を2つやってきます。
金髪チートスペックの名に懸けて、黒髪たちに金髪の威厳を見せつけます!
それぞれの国の地域のチャンピオンが集った鉄棒ファイナルは、誰一人として目が離せない混戦!
昨年ともがらりと変わったメンバーが歴史に残る名勝負を生むことでしょう!