近所の、めっちゃ駐車場もレジも並ぶパン屋さんで
10秒に一回いらっしゃいませーーーーーーーーーー(伸ばし5秒間)とか
ありがとうございまーーーーーーーーーーす(伸ばし5秒間)言わなあかんとか決まっとるんか??って思うお店があって
並ぶだけあってたしかに味は美味しいんだけど
マスクしてるとはいえこのご時世にこんなに大声で店員さんが叫び続けるお店、
聞いてるだけで疲れるし もうあんまり来たくないかも…
って思ったんだけどレジのお姉さんがめちゃくちゃ感じ良くて
「またお越しください(にこ)」って言われた瞬間、
「また来るよぉぉぉぉぉ」ってなっちゃいましたしづくですみなさまこんにちは。

いや、忙しくても笑顔を絶やさず接客できる人を、心から尊敬します。
わたしも昔接客業してたけど、ほんと向いてないって思いながらやってたし
楽しいことも嬉しいこともお客さんとめっちゃ仲良くなれたこともいっぱいあったけど
今の事務職に変わってから、
人生の『人生における仕事で感じる苦痛やプレッシャー』の割合が
実に10分の一以下になったもんな………
向いてないって思いながらもなんとか8年くらいは頑張ってみたけど
今の仕事の方が断然ラクだし、自分のペースでやれています。

そんな話はさておき。
ついったーのフォロワーさんは知ってくださってると思いますが
先日、ソフィア堺で『親子で楽しむ吹奏楽』というイベントが行われ
わたくしも楽団の一員として参加してまいりました。
昨年も一昨年もコロナのせいで中止になったイベントで、
今年こそは!という感じだったのですがこんな状況だし
直前までほんとうに「やれるの…?」とドキドキしておりました。
事前予約のチケット600枚は抽選になるほどの人気で、
でも当日来れなくなっちゃったお客さんもけっこういたみたい…
それでもけっこうな数のファミリーが足を運んでくださいました。

予定されていた、園児たちのダンスとコラボ演奏 というのは
残念ながら叶いませんでしたが、感染症対策をしっかりと行い
クジ引きで指揮者体験をしてもらったり
自然と客席から手拍子が起こったり
演奏しているこちらも本当に楽しい時間を過ごすことができました。
楽しみにしてくれている人に演奏を届けることができて
一緒に楽しんでもらえて
やっぱり音楽って素敵だなぁ、って
こっちがたくさん感動をもらいました。
「ちっちゃい子が泣いても、騒いでも、OK!」が前提だから
客電もついたままで明るくてお客さんの顔がよく見えるし、
「あの曲だ!」ってぱぁっと表情が変わる瞬間もわかったし、
物理的な距離はあるけど心の距離は近い、みたいな素敵な演奏会でした。

指揮者体験で舞台にあがってきてくれた一人目の男の子がね、
「こっち向いて振ってあげてね」という指揮者の指示をめちゃくちゃ素直に聞いて
ずーーーーーーーっとわたしの顔見てタクト振ってくれたの。
んもう、かわいくてかわいくて…!!!!
吹きながらニコニコしちゃった。

ここにいられて幸せ、
そう思いながら舞台にまた立てるようになって嬉しい。

近々、防音室のアテもできたし(!)
もっと練習してうまくなって、
みなさんの足を引っ張らなくてすむように、
もっと余裕で楽しめるようになりたいなぁ。


高校生の子たちとの演奏会はできなくなってしまったけど
こうして、やれてる部分もある。
そう考えると、
こんなに学生の子たちにばっかり何もかも我慢させて諦めさせてるの
おかしくない?って。思います。
定期演奏会そのものは延期としてやれるようになったそうなんだけど
OBOGも集めて、っていうのは国からのお達しでアウトなんだって。
昨年も何回も泣きながら中止の決断させられて
コンクールも一年できなくて
目標になる舞台、楽しみなイベント、いっぱいなくなって。
大人はいいよ、「また来年ね」「落ち着いたらね」って言えるもん。
でも学生にとってそのコンクールは、演奏会は、
そのメンバーでその年にやれるたった一回しかないチャンスなんだ。
こんなに夢を諦めさせられて、やがて大人になる子たちは
いったいどんな大人になるだろう?大人になって何を思うだろう?
その子たちは次の世代の子どもたちに「がんばれば、諦めなければ、願いは叶えられる」
って、言ってあげられるんだろうか?
音楽だけじゃない、この二年で数えきれないくらい学生さんたちは
いろいろを諦めさせられてきた。
誰のための国なんだ?未来のこの国が大切じゃないのか?
二年経って、やれることはいまだに自粛しかないのか?
われわれ大人は、たくさんの思い出やチャンスを奪われた子どもたちに対して
なにかできることはないのか?

最近そんなことをずっと考えています。