毎週水曜日 昼12時更新
~「水」についての理解を深めよう~
さて、第一回は誰にとっても身近な存在である水道水は
私たちの身体にとって安心・安全の水なのか、という点についてです。
水道水には、都会・田舎に関係なく
法律で以下の条件が義務付けられています。
「水道水には全国共通で蛇口から出た水に
0.1ppm以上の残留塩素が検出されること」
残留塩素とは造語で、正式な名称は「次亜塩素酸」です。
次亜塩素酸は活性酸素の役割を果たし、
ウイルスや細菌を酸化し死滅させてくれます。
水道水は全国各地の浄水場で作られていますが、
その地域の川や湖から採水した原水の汚れ具合によって、
2~10日ほど次亜塩素酸に浸されながら消毒されます。
これだけならまだ良いのですが、問題なのが
浄水工程で原水の汚れと次亜塩素酸が反応して
トリハロメタンが発生してしまう点です。
このワードは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
発ガン性があることが確認されており、
できれば避けたい物質となります。
また、生活習慣の中で見落としがちなのが
浴室のシャワーにより発生する水流の水蒸気です。
何も対策をしていないと、
次亜塩素酸やトリハロメタンが気化しガス化したものを
呼吸によって微量ながらも吸い込んでいる状態になります。
ここまで水道水について否定的な見解を述べてきましたが、
あくまで飲料水や浴室のシャワーの水として利用した場合です。
法律で定められた次亜塩素酸を使用することで、
伝染病の元となる病原菌やウイルスの退治ができるので
その対策としては有効な手段です。
物事には必ず表と裏、陰と陽があるので、
その両方を理解した上で健康について真剣に考えるのであれば、
水道水を飲料水や料理用の水としてそのまま使用するのは
避けるべきではないでしょうか。