第1編(全10編)〜プロローグ〜 シロの子 チョビの一生 | ネコときどき孫

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猫を愛するあなたに送るメッセージ
我が家の猫たちの生い立ちから猫の全てに対する思いをぶつけていきます。
文章は長く、エッセー風です。
暇な時に読んで下さい。

 ~「シロと私」に続く第2弾~

シロの子 チョビの一生

 
 この 「シロの子 チョビの一生」 は、私と愛猫チョビとのたった10ヶ月間の我が家での回想記録である。

 チョビの事を一生忘れないようにと、チョビとの楽しかったり、辛かったり、色々な記憶をどうしても残しておきたくて文章にしたものである。




 シロが会社に顔を見せるようになったのは、桜が咲く春たけなわの頃であった。あげた餌を口にくわえてどこかへ運ぶようになった。一口くわえては何度も何度も行き来した
 会社から300mほど離れた空き家で産んだ三匹の子供達に食べさせるためだった。またその子たちを私の前に連れてくるまで、そう時間はかからなかった。


 背中が雉虎で、お腹が白いかわいい顔立ちの子猫たちを、私はキー、チョビ、ビビと名付けた。みなやんちゃな男の子だ。



  左からシロ、キーちゃん、チョビ、ビビ



       生後6ヶ月頃のチョビ

 キーちゃんは三匹の中で最も私に懐いてくれ、体を撫でる事ができた唯一の子であったが、チョビは私の足下に来て、体を付くか付かないかのぎりぎりまで寄せて来るが、体を少し撫でるとサッと離れてしまう。ビビは全く体を触らせてくれなかった。


6ヶ月にもなるのにシロのおっぱいを飲むキーちゃん

 チョビはおとなしくて、どちらかというと人間に甘えるのが下手な子だったが、おっとりしていて気持ちのとてもやさしい子であったと思う。

 子育てを終了させ、シロを会社から3kmほどの所にある自宅に連れて帰り、うちの子になった日が5月6日、その時には子供たちは既に1歳となり人間でいうと立派な成人である。それからしばらくすると、ビビはパッタリ会社に来なくなり、キーとチョビの2匹が残った。



    左がキーちゃん 右がチョビ