~「シロと私」に続く第2弾~
シロの子 チョビの一生
この 「シロの子 チョビの一生」 は、私と愛猫チョビとのたった10ヶ月間の我が家での回想記録である。
チョビの事を一生忘れないようにと、チョビとの楽しかったり、辛かったり、色々な記憶をどうしても残しておきたくて文章にしたものである。
シロが会社に顔を見せるようになったのは、桜が咲く春たけなわの頃であった。あげた餌を口にくわえてどこかへ運ぶようになった。一口くわえては何度も何度も行き来した
会社から300mほど離れた空き家で産んだ三匹の子供達に食べさせるためだった。またその子たちを私の前に連れてくるまで、そう時間はかからなかった。
背中が雉虎で、お腹が白いかわいい顔立ちの子猫たちを、私はキー、チョビ、ビビと名付けた。みなやんちゃな男の子だ。
左からシロ、キーちゃん、チョビ、ビビ
生後6ヶ月頃のチョビ
キーちゃんは三匹の中で最も私に懐いてくれ、体を撫でる事ができた唯一の子であったが、チョビは私の足下に来て、体を付くか付かないかのぎりぎりまで寄せて来るが、体を少し撫でるとサッと離れてしまう。ビビは全く体を触らせてくれなかった。
6ヶ月にもなるのにシロのおっぱいを飲むキーちゃん
チョビはおとなしくて、どちらかというと人間に甘えるのが下手な子だったが、おっとりしていて気持ちのとてもやさしい子であったと思う。
子育てを終了させ、シロを会社から3kmほどの所にある自宅に連れて帰り、うちの子になった日が5月6日、その時には子供たちは既に1歳となり人間でいうと立派な成人である。それからしばらくすると、ビビはパッタリ会社に来なくなり、キーとチョビの2匹が残った。
左がキーちゃん 右がチョビ