熊本地震の視察に行ってきました。
熊本地震では、震度6強以上の強い地震に複数回にわたり襲われ、とても大きな被害を受けました。
21年前に起こった阪神・淡路大震災に比べると、熊本地震には少し特徴があったような気がします。
木造建物の崩壊は多かったものの、非木造建物の鉄筋コンクリート造については、主に一階が駐車場になっているなど、いわゆるピロティー構造の建物に崩壊建物が限られていたように思いました。
21年という年月の経過は、建物を新しいものへと進化を遂げさせており、古い建物は確実に淘汰されているのだと思います。
非木造建物の崩壊例は、神戸地震に比べると明らかに少ないと感じました。
さてさて、やはりいました。
住んではいけないと判定された木造家屋の軒先に、猫用と思われる食器が置いてあるので、調査の傍ら、食器の中を覗いて見ると中は空っぽでした。
すると、どこらともなく小さな猫の鳴き声が聞こえてきました。
目をこらすと、黒っぽい猫が5m程離れたところに居ました。
次に、遠くから大きな鳴き声がしたので、声の方に顔を向けると、今度は白っぽい猫が急ぎ足で私の方に向かってきます。
きっと怖いだろうと思い、目を見ずにじっとしていると、何と白い方の猫が私の足にすり寄って来るではありませんか。
見も知らない人なのだから、本当はとても怖いだろうに、お腹がよほど空いていたのでしょう。
かわいそうにな~!かわいそうにな~!と、
思わず口にしていました。(動画)
もしかしたらこんな事があるかも知れないと、
持っていった数袋のクリスピーキッスをあげましたが、決してお腹いっぱいになるような量ではありません。
動画です。
白い方のニャンコが鳴きながら私の足元にすり寄ってきました。
足が動かない! いや、本当は動きたくない!
後ろ髪を引かれる思いで、ニャンコたちを後にした。かわいそうにな~。
同行した三人はこんな私を横目に見ながら、次の場所に移動していきました。
しかし移動していく仲間の目は、皆、確かに微笑んでいました。
後で話を聞きますと、何と全員が猫を飼っていたのです。
何も言わなくても、私の気持ちをちゃんと分かってくれていたのです。
後日談で、皆この状況には葛藤があったと話していました。
皆、ニャンコが気になっていたのです。
そういう事になりますと、調査の事を忘れて、ニャンコを前に足が止まってしまった私は、皆より責任感が不足していたという事になりますよね。
ですが、ここは「猫への思いが強すぎたのだ」とお考えくださいな。
先程、みみこさんの拡散記事を読ませて頂きましたが、熊本では今、目には見えていませんが、裏では大変な事になっている事実を知りました。
調査から帰り、何かスッキリしない気分になっているのは、やはりそういう事に貢献できなかった自分に対するもどかしさでしょうか。
最後に、しじみママさんに描いて頂いた
「愛するシロの絵」を、いつでも見ていられるように、食卓の横に飾らせて頂いております。
写真は届けられた日に撮ったものだと思いますが、ずいぶん遅くなってしまいました。
ママさんすみません。
ますますシロを溺愛してしまいそう!
いつもいつも長いブログですみません。
今、研修のため、特急あずさで長野に向かっております。
それではまたよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。