※「美容お仕事部」については別のサイトに移行しました。
「働くこと」についての考えや想い、実体験をつづっていきます。
私達は毎日働いています。
色んな場所で誰かのために働いています。
群馬の田舎の農家で生まれ育った私は、物心ついた時から農家の手伝いをしていました。
母親もいつも畑か田んぼに行っていたし、家にいてもごぼう洗ったり味噌つくったり、とにかくいつでも働いていてソファーでのんびりしている姿なんてみたこともありませんでした。(ソファーなんてなかったけど)
大人になったらずっと動いているんだな。なんて思っていました。
だから私は「働かない選択なんてない」という価値観です。
「仕事とは?」「働くとは何か?」については就活生も同じく私達主婦の再就職と同じくらいに悩んでいますね。
ネットには様々な意見があふれていました。
https://matome.naver.jp/odai/2140989446284850601
・社会貢献
・自己成長
・社会とのつながり
・達成感
・人の役に立つこと
など。
働き出したハタチの時のワタシは、こういった答えはキレイごとだ!と思っていました。
実家を出て都内で一人暮らしを選んだワタシには働くことは「生活のため」以外のなにものでもなかったのです。
面接に行っても「働く目的」について聞かれる。目的ないと働かせてくれないの?大それた夢を言わないとダメ?
「家賃払わないとだから・・・」
こんな答えは通用しないってわかってるから、自分の思いとは違った「いい子発言」をしていた。
実家を離れて暮らせればいい。
ハタチのワタシは「やりがい」「人のため」以前に自分の生活を整えることに必死でした。
上のサイトでは「生活のため」は答えとしてNGとなっています。
正直なことを伝えるのもダメなのですね。
当時の美容室のアシスタントのお給料は手取り12万前後でした。
今でこそ、「ウソだー!」と言われる人前でのスピーチ。私は5人以上の人の前で発言することが苦手でした。
だから女子の大勢のグループは今でも苦手
そんな状況なのに、”化粧品の知識に詳しい先輩方にむけて新入社員の私が勉強会を開く”というとんでもな仕事が!
それは初の舞台、北海道出張であった。あのドキドキと胃痛は忘れもしない。
今までマンツーマンの仕事を選んできたのに、なぜだー。
飛行機が飛ばないからそちらに行けないとか・・・ないか?
この時も、もちろん「人のため」「やりがい」なんて状況じゃない
そんな心境で臨んだプレゼンは、大失敗に終わったのだ。
そう、ホワイトボードの前で頭も真っ白 沈黙の時間
”誰か、お願いだから一瞬で明日にしてくれ”
そんな中、聞いて下さっていたお偉い方が一言。
「ちょっと私トイレ。ちょっと休憩にしたらいいんじゃないかしら。」
なんて言って下さって。
私は助かったのだ。
そんな事件から
・人が集まっているところでは、何かあっても助け舟をだして下さる方がいることが分かった。
・もう絶対同じ失敗をしないと自分に誓った。
・そしてなぜか、もう一回チャレンジしたいと思う私がいた。
失敗は終わってみればそれほど失敗じゃなかったりして、この件によって「失敗したら人生終わる」くらいに思っていた私の思い込みが覆されたのだ。
「お前はもうダメだ!」なんて言う人物はいなかったし、どうしようもないプレッシャーを抱えて前に出るカチコチの私でも、また違う場所でも同じプレゼンをさせていただけるチャンスもいただけた。
この一件で高くて厚い壁を乗り越えたように思えたのだ。
その後、10種以上の職種を経験して今感じていること。
・人のお役にたてることの喜び
・全くダメだった逃げ出したい仕事を乗り超えた経験
・上司や仲間に助けられたこと
・期待されることの責任感
・失敗しても大丈夫という勇気を持てるようになれたこと
・チャレンジできること
そんなことを「働くこと」を通して得ることができました。
今の私にとっての「働く」とは、ただただ人生を豊かにするものなのです。
だからって、面接で「人生を豊かにしたいからです!」なんて抽象的なことを言ってもこれまたNGなんだろうな。
”働くことって面白い”
そしてまた、「働くこと」の定義はこれからも経験を通してきっともっと具体的にかわっていくのだと思う。
あなたの「働くこと」とはなんですか?