2022.1.11-15
12:00-19:00
Gallery & Cafe
Jalona
MOMOKO TATEGAMI EXHIBITION
〜URANIWA〜
【硝子の小瓶】
少女は彫金師のお父さんから、色とりどりのガラスの宝石を見せてもらいました。
「どれでも好きな色を好きなだけおとりよ」
とお父さんがいいました。
少女は嬉しくなって何個かガラスの宝石を選びました。
すると、お父さんは小さなガラスの小瓶を渡し、
「綺麗でしょう。
この小瓶に入れて。」
といいました。
それから、少女はわくわくした気持ちで大きな森にあるお屋敷の裏庭にそれを持っていき、光に翳したりしました。
少しして、周りにある植物やしろつめ草などで腕輪を作って時間を過ごしていたら、いつの間にか日が暮れてしまいました。
急いで走ったので、足を蔓に絡ませ転んでしまいました。
宝石たちは地面に飛び散りました。
少女は宝石を拾おうとしましたが、不思議なことに見当たりません。
仕方なく、そのまま帰りました。
その夜のこと、
隠れていた宝石たちは草むらから現れて花たちや植物たちと愉しげに踊りました。
夜の舞踏会は毎晩繰り広げられました。
あれから少女は何度も森にいきましたが、ガラスの宝石たちは結局見つかりませんでした。
時が経ち、少女は大人になり、
彫金師だったお父さんは亡くなりました。
彼女もまた彫金師になりました。
ある日、息抜きにいつかの森の裏庭へ彼女は行ってみることにしました。
すると草むらがなにやらキラキラ光っていました。
よく見ると
ガラスの宝石が蔓に絡まっていたのです。
彼女はそれを摘んで指に絡めてみたら、白い銀細工にかわりました。
彼女は空を見上げました。
彫金工房に戻り、作業台の空の小瓶を見ると、ガラスの宝石たちがキラキラ輝いて、そこにありました。
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