【快適化】ZIL522の電力事情 | キャンピングカーZIL522のこと、オレのこと。

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キャンピングカー「バンテックZIL522」のこと,くるま旅に関すること、色々書いていこうと思います。

ZIL522と言いますか、バンテック社の車両に言える事なのですが、

 
「CTEK」との相性良くないみたいですね。
昇圧電圧が高すぎる(15V)のが原因みたいで、
バンテック車両に搭載しているサブバッテリーの寿命を極端に早めてしまうようです。
 
ナッツ社など「マリン用バッテリー」では、不具合は出にくいみたいです。
さすがマリンバッテリー
 
 
最近の車ではキャンピングカーに関わらず
「バッテリー保護」の観点からオーバーチャージ気味になることを極端に嫌い、
早々と保護機能が働く仕組みになっているそうです。
 
「ある一定の電圧(または温度)に達すると、余分な電力を入れないように制御する。」
 
これってキャンピングカーにとっては死活問題ですよね(汗
メインバッテリーからサブバッテリーへチャージをする仕組みで成り立っているキャンピングカーでは、
メインバッテリーの電圧の制御がかかってしまうと、サブバッテリーへ充電出来なくなってしまいます。
 
メインバッテリーの電圧が12.9Vで抑制されてしまえば、
サブバッテリーが現在13.0Vしか残っていなかったとしても、入るわけがありませんね。
 
そこで、「昇圧充電システム」が必要なわけですが、どうやらCTEKのシステムは、
・オルタの炊き出し電圧が13Vに達すると起動し、
・昇圧した電圧15Vでバッテリーチャージを行うそうです。
 
ここで引っかかるのは、カムロードのオルタの「電圧制御時の炊き出し電圧」が、
どのくらいの数値なのか?という事になるのですが、
どうやら13.2Vらしいのです。
 
と言うことは、バッテリーに入る直前の電圧は12.9V〜13V
若しくはそれより少し低くなってしまうということです。
ってことは、CTEKの起動条件(13Vで起動)に満たない場合がある、
イコール昇圧がかからない場合もある?ってことです。
 
オルタが電圧制御されていない時の炊き出し電圧は14.2V程度で、
実際のバッテリー手前の電圧が13.9Vくらいですから、
 
バンテック車両バッテリーに一番良いのは、
・オルタ制御時の12.9Vでも起動する
・安全であろう「14V」付近の電圧を供給出来る
 
そんな昇圧充電システムが一番の理想ではないか?となるわけですが、
 
この度、バンテック厚木(VA)のT内さんが、某メーカーと製品開発をし、
販売にこぎ着けそうだとの情報を得て、行ってきましたバンテック厚木。
 
早速ですが自分のZIL522に取り付けてもらいました。
 
この製品は、T内さんが個人所有するleavesにて、
過酷な条件下で沢山のテストを行い製品化された(される)そうなので、
安全は担保されていると思いますが、
顧客車両取り付けは私のZIL522が第1号になるそうです。人柱歓迎です(笑
 
インバータへ直接供給された電力を用いてエアコンを運転しながらでも、
「定格入力20Aと、ソーラーパネルからの入力も同時に充電出来る」のも魅力です。
今までは、走行充電時にはソーラーからの充電は出来ませんでしたからね。
ソーラーからは「駐車時」にしか入らないのですよ。
 
走っている時晴れていれば、20Aプラスαが充電されるって事です。
「たった20A?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、
「エアコンを稼働させながら、その他に20Aプラスαを充電」と言うところがミソなのです。
 
これは、「走行中も気兼ねなくリアのエアコンを使える」と言うことになります。
 
過去ブログにもありますが、
昨年の夏、岐阜に旅した時の事でした。
 
・暑いので後ろ冷やしながら進むか
・途中SAでバッテリー残量を確認したら、走行しているにも関わらず、
 まさかの!バッテリー残量が減っている!やつ(汗
「充電システムが壊れたのか?」とそこを疑いましたが、
そのままエアコンを稼働したまま現地まで。
朝になりバッテリー残量がさらに減っていた(使っていたので当たり前)けど、
今日は移動するから走行充電してくれるだろう。
あれーー??(汗)全然数値上がってない(汗
ものすごい暑さでエアコン使用を止めれない。
でもなんだこの数値、全然充電してないじゃないか!(汗
カムロードのオルタが電圧制御をしてしまい、サブへ入っていかなくなったのです。
 
 
T内さんが心配していたのは、このシステムを使用してまだ真夏を越せてないって事だそうです。
設定値や稼働テスト結果などでは確実にクリアしていると言っていましたが、
本人はそこだけが引っかかるのでしょうねー。
 
でも、やらなくてもダメなわけだから、夏前にとっととやっちまうか!ってなったわけです。
 
ワン連れな方や、リアシートも常に人がいる家庭などでは、
このシステムがかなり活躍してくれると思います。
 
システムのおおよその金額は、インストール代も含めて60,000円を少し下回るのではないか?とのこと。
CTEKより充電能力は低いですが、バンテック車両のバッテリーの保護・延命を考え開発された製品ですし、何より「エアコン付き車両」の強い味方になる製品なので、決して高くないと思います。
 
そもそも論ですが、こう言った制御の事をビルダー側は知っていたわけですから、
車両販売する側で対処していくことなのでは?と思うわけですが。
でも業界は、この事をひた隠しにしてきましたから、
今更システムを変更とか出来ないのでしょうね。
 
これも酷い話ですが。。
ナッツは、エボシステムとか、色々対処した車両の販売に変えてきていますね。
バンテックも、今後は対策した車両を販売していくのか?定かではありませんが、
「使い勝手が当たり前に良いキャンピングカー」であってほしいです。
 
 
まぁそうは言っても、既に所有している人にとっては、言っても仕方ない話ですね。
今持っている車両のポテンシャルを最大限に引き出せることになりましたので、
この夏は、エアコン使いたい放題で電力不足を気にする事なく、真夏の旅行が出来そうです(笑
 
 
 
 
その前に、休みが取れればの事ですが(爆