（続き）
前回の文章を読んで
続きが読みたいと思った
あなたは
何を期待しているのだろうか？
励まして欲しい！
そう宣言した癖に
たくさんの言葉をもらうと
その期待に添えない
かも知れないことを思い
先に進むことを
躊躇する自分を見つける。
だってすでに物語の
頂点は
骨折＆長いリハビリ
と言うまとめで語られていて
この後は多分あなたが
期待するほどの
劇的な流れはない。
ディテールは
あるけれど。
こうしてあなたを
がっかりさせた時のために
先に逃げ道を作ろうとする
私は弱虫だ。
でもだからこそ
あなたに勇気を与えて
いるかも知れないことを
考える。
そして改めて
「続きを読みたい」
と言ってくれたあなたの
言葉を受け取り
感謝する。
私がここに存在するのは
こうして書き続けられるのは
見ているあなたが
いてくれるからこそだ、と。
さてほとんどの方が
ご存じのように私は
ヒーラーを生業としており
人が癒されることを
手伝っている。
それは心と魂だけでなく
肉体の癒しにも通じる。
だったら
骨くらいくっつけろよ、
神経くらい通してみろよ、
と思う人もいるかも
知れない。
私もそう思う。
（笑）
それはセオリー的には
いつだってこの瞬間に
可能だが
それが起きるのは
稀である。
少なくても頻繁に
それが起きるのを手伝えるほどの
力は私にはない。
それでも骨の形成する
速度を早めるような
精神や身体の状態にするのを
助けることはできると
信じているし観察してきている。
人が治ったり
癒されたりするのを
手伝う方法はいくつもあり、
肉体なのか、精神なのか、
内容、症状は
もちろん、
その人が意識的にせよ
無意識的にせよ
直面している課題や
扱うべき領域
人生の時期によって
有効な方法はその時、
その時変わってくる。
エネルギーワークが
効果を発揮することもあれば
鍼灸や漢方のこともあれば
西洋医学的アプローチが
一番有効な場合だってある。
それを複数
同時進行させることが
最も効率的であることもあれば
やりすぎ注意の場合もある。
３０年以上前
「代替療法」と言うコンセプトが
出てきた頃には
病や怪我を
いかにして西洋医学を
使わずに治すかのみに
焦点が当てられ、
それらに携わる人たちは
西洋医学はほとんど全部
悪者にしていた。
医者X
薬X
手術X
みたいな。
そういう私も
肋軟骨骨折を山芋のすったものと
生姜の湿布で治したし、
頭痛の時は
こめかみに梅干しを
貼っていた。
（笑）
いや、これ実際本当に
効くから笑わなくて
いいのだけれど。
（笑）
その後米国にヒーリング
スクールに行くようになって
「代替」に偏るのではなく
「統合医療」「補完医療」
と言うコンセプトを学び
受け入れることになる。
代替医療や伝統療法などと
西洋医療との統合、
西洋医療を
補完する立場としての
医療である。
それでも2017年の
骨折の時には
折れた骨を
くっつけるために
全身麻酔で手術をし
金属を体に入れるのは
大きな抵抗があった。
それもまた
手術を遅らせてしまった
理由になったかも知れない。
結局手術は普通に成功し
骨は順調に育ちはじめた。
レントゲンで
チェックできるのだ。
折れた骨と骨の間に
うっすらと新しい骨ができ
その間を塞ごうとして行く。
面白い。
だが麻痺した手は
相変わらず動かすことができず
腕、肩、肘は
硬直し曲がらなかったり
動かせなかったりした。
手術するまでに
海外からの帰国
病院の予定などがあって
2週間も経ってしまって
いたのだが
その間に肩から吊られ
固定されていたまま
腕も肩も肘も
固まってしまった、
と言うわけだ。
以前に近い状態を
もう一度取り戻すために
有効性の高いものは
決してエネルギーワークでは
なかった。
例えばエネルギーワークは
手術の後、
そのショックを和らげたり
麻酔などの大量の薬の
デトックスしたり
免疫を上げることを
手伝える。
私はヒーラーとして
もっとこのようなことにも
ヒーリングを利用して
もらえたらな、と思う。
実際私も入院中何度も
先輩ヒーラーから
エネルギーワークを受け取り、
それは私の肉体を楽にし
心を支えてくれた。
さて橈骨神経麻痺で
手が動かせなかったのは
仕方ないにしても
腕や肩、肘などの固まるのは
今思えば完全に防げるもので
あったことに途中で気づく。
だが、運悪く（今思えば運良く？）
最初に担ぎ込まれた病院からも
手術をした病院からも
それを防ぐための指導はなく
おまけに
最初に私が導かれた病院の
リハビリは
これまた今思えば
前時代的なものだった。
ヒーラーズヒーラーと
したものが
なんていう現実を
創造してしまったのだろう！
しかしながら私の座右の銘は
いつだって「塞翁が馬」である。
吉凶を決めているのは
自分の小さな意識であり
その向こうにはいつでも
大いなるものの恵みとしての
計画があるのだ。
そうして手術をした
病院での無理やり引っ張ったり
曲げたりと言う
治る人もいるかもだが
効率悪いだけでなく
虐待的とも言えるような
リハビリを黙って３ヶ月続けた。
曲がらなかったのは
腕だけではない。
手もまた握ったりことが
できずに拘縮し始めていた。
その手を包帯でぐるぐる巻きの
ドラえもんのような手にして
無理やり拳が伸びるようにする。
痛い。
腕をぐいぐいと上げられ
数を数える。
痛い。
よくなりたい一心で私は
真面目に病院へと通った。
だが、
月に一度のレントゲンで
骨は順調に形成されて
いっていたが
その他の課題は
あまり進歩しているようには
感じられなかった。
手首はだらんと垂れたまま
信号を送っても
うんともすんとも言わない。
肘は曲がったまま
伸びず
肩は動かず腕は上がらず
可動域は著しく
制限されたままだった。
ある日私は
病院の担当理学療法士に尋ねてみた。
「この腕がまた上がるように
なる確率はどれくらいでしょう？」
と。
他にも課題はあったが
まずは腕について聞いてみた。
子供がもうすぐ生まれるという
２０代後半に差しかかる彼は
「五分五分かな」
と言い放った。
「このままではまずい」
危機感を覚えた私は
他の方法を模索することになる。
鍼灸、マッサージほか
さまざまなボディワーク、
違ったタイプのリハビリ、などなど。
同時に、神経麻痺を
なんとかするために
他の整形外科や
手の専門病院で
セカンドオピニオンを
もらうことにした。
手が再び
動くようになるためには
「手術」が必要だ、
と言うのが二つともの
病院の共通した見解だった。
一つの病院では
療法士が手のあちこちを
つつくことで
感覚が戻って来ているか
どうかを調べ
もう一つの病院においては
機械を使って
神経のパルスがあるかどうかを
調べたが
こっちもまだ
うんともすんとも
言っていなかったのだ。
そこから私の
肉体レベルでの癒しへの
本気の挑戦が始まる。
私は曲がった肘を
元に戻し、
上がらない腕を
元のように上がるようにし、
うんともすんとも言わない
だらんとした手首を
手を
もう一度動くようにすると
心に決めたのだった！
（続く）
1枚目の写真は
事故より３ヶ月後
まだ橈骨神経が麻痺しているのが
丸まった手の感じでわかる。
前腕から手にかけて
力がない感じは
あなたも写真で見てとれる
ことだろう。
２枚ある写真は
一番上から
腕を吊っていたので
その形に肘曲がったまま
固まってしまった時のもので
そこから少しづつ
よくなっていくが
3枚目でもまだ
肘が完全にはまっすぐになって
いないの図。
今日もコメント待っています！
全部読んでいるからね〜。
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