友人の庭には、毎年、蕗の薹が出ます。

私は、実は、秘かに楽しみにしています。てへ

友人は、この時期、まず最初の蕗の薹を

床の間の花に生けます。

実は立派な茶花であることを知らない人も多いんです。

 

この時期の懐石といい、棗の蒔絵といい

蕗の薹は様々に使われることが多いですね。

 

「今年は、出るのが遅いなぁ」のつぶやきの中、

友人の奥様は土に包丁を入れて掘ってくださいました。

 

少し、丸っとしている。

「もう少しすると、いっぱい、いっぱい出てくるんだけどなぁ」

と、友人。

 

食いしん坊の私は、早速、天婦羅にして抹茶塩で食しました。

ほろ苦さに早春を感じます!ふきのとう

抹茶塩の抹茶は、「青松の白」を使いました。

仙台の大正園詰で「青松の白」という薄茶です。

15代鵬雲斎のお好みです。

 

そして、もったいないと思いながらも

青松の白と黒豆を使ってケーキも作りました。

黒豆が甘かったので、レシピより砂糖控えめ。

生クリームを絞って供しました。

「味が濃いけど、お抹茶は?」の質問に

青松の白です」

 

掛物は、南宗寺の碩應和尚様の短冊。

10年ぶりに掛けてみた「笑語」。

美味しいものを食べると笑顔になります。ニコニコ

楽しい事があると笑顔になります。ハート

もうすぐ雛祭り。おひなさま

10年前のお茶会で使った短冊。

しっかり覚えていた方がいました。

その話しに花が咲きました。

 

笑い声が聞こえてきそうです。

お茶は楽しく和やかに桃の花

蕗の薹の庭を持つ友人のモットー。

私は「和敬清寂maccha*

共に、大事なお茶の精神だと心得ます。