先日の記事にたくさんの方からお祝いコメントをいただき、D猫も私もホントに嬉しく思っています。


ありがとうございます。

またゆっくり承認&返信させてください。


式が始まる直前のバタバタしてる最中のこと。

セレブラントに呼ばれて、マリッジサティフィケートの最終確認みたいなのをしていた。


前回の記事にも書いたように、私は色々忙しくて頭をあちこちにくわんくわんさせて獅子舞みたくなっていた。


いや、あかべこの方が近いか?

ま、どっちでもいいか。


この時、頭に流れてたBGMはクレヨンしんちゃんのオープニングだったね。


ぱにぃっくぱにぃっくぱにぃっくぜんかい、なぁみさーえー♪


ってやつ。


セレブラントが話してる時にLINEが色々入る&参列者への連絡等で、すんませんって思いながら話半分くらいしか聞けてなかった。


そこでD猫が「あ、住所が今はここじゃなくて、これになりましたー」という指摘をしてた。


あ、そうか。

と、思いながらそれを見ていた。


そこには私のフルネーム、D猫のフルネームと職業とか親の名前とかが書いてあった。


紙のてっぺんに書かれた大きく文字が、今度はCivil Relationship じゃなく、とうとうMarriage Certificate かぁ!なんて、頭の片隅くらいで思ってた。



しかし、ここでなんとなく疑問には思ってたけど、そこまで気にしてなかったのが自分の苗字!



特に何も訊かれなかったからっていうのもある。

挙式の時かなんかに変えるためのサインとかするんかな?


でも何で今証書出してきたんだろ?



と、うーーーっすらは思ってた。


でもそれどころじゃなかった。



苗字のことはそれからも何も起こらず、翌日。


式が無事に楽しく終わりホッとしてドッと疲れが来てた。


しかし、せっかく二人で平日休みを取ったのだから、日本領事館に行って籍を入れようと、D猫を引き連れて再びシティーへ向かったのだ。


それにしても式の翌日はもっと寒くなってた。

ダウン着てても、風がビルの間を通って研ぎ澄まされたようになり、その鋭い風がダウンを切り裂いてるんじゃないか?と思えるほど冷えた。


領事館は最近、入口にいるのがあの小柄な南アジア系の男性ではなく、インド人女性になったよね。


フレンドリーで結構好きだよ。


D猫のパスポートの中に前の仕事でインドに行った時のビザが貼ってあって、それを見て「おー!なんでインドに?!」なんて嬉しそうに聞いていた。


D猫、仕事でだけど、インドに2回行ったことあるんだよ。


めっちゃ羨ましい。


インド、私はマジで行きたい国の一つで、あなたは行きたくないのに2回とか行ってんのかよ?と、ジェラシーを感じてる。


領事館の中に入ると、もうそこはホントに日本だよね。


なんか空気感がもう日本。

飛び交う言葉が日本語だからなのもそうなんだけど、いやぁホントに日本だなーと毎回思う。


婚姻届を出しにきた旨を伝えると、違う窓口で男性の担当者に変わった。


みんなマスクしてはいるけど、この男性、マジで具合悪そうだった。


そこもなんか日本だよね。



で、私は今回の結婚で、前回の結婚の時に変わってしまった本籍地を元々あった場所に戻した。


地元に本籍があった方がまだ取りに行きやすいし、なんかあった時に親きょうだいにも頼みやすいからそうしたのだ。



すると、

「あぁ…それはまた…もう一つ書類必要です…」と、なんかこっちまでがっかり来ちゃうような声音で言われ、でも、事前に知ってるし、自分には必要な手続きだから、そこは「はい、わかってます♪それもお願いします!」と、押し切った。


この人、ホントに大丈夫か?



少し思ってた。



まぁ日本人だから仕事きっちりやるだろう、きっと。



なんかそういう根拠のない安心をしていた。



しかし相変わらず私は手書きの書類だとどうしても書き間違う。


頭の中の言葉が先走りしすぎるのに、手書きはトンとご無沙汰なせいか、書く手が頭の中に追いついてないのよね。


文字を一個飛ばしちゃったり良くするんだわ。


パソコンやスマホに慣れすぎちゃうと、書き間違えてもすぐに訂正できる。

その感覚に慣れすぎて間違う事を躊躇わなくなる。


だから慎重に書かなくなる。

あ、でも最近スマホでも誤字脱字多いよな私。キョロキョロ



お陰で二重線だらけの書類が仕上がったわ。



指定された書類を仕上げるたびに持っていき、男性は奥の机で何か作業をしてる。

そして胸から来るようなゼーゼーとした音を絡めた咳をして、その度ぐったりしていた。


そしてまた仕上げて持っていくと、その机から本当に辛そうに立ち上がり、渾身の力で彼は平静を保って「あ、ありがとうございます。…えぇ、じゃあ…こことここに拇印を…」とゆっくりした口調で話していた。


咳き込まないように頑張ってんのかなぁと思いながらそれを見ていた。


しかし苗字の訂正の話、全然されないなぁ。


以前の結婚の時はもっと色々書類やらされたし、戸籍にその名前を載せるために改名手続きをしたんだけど。


※戸籍のない外国人と結婚して苗字を変えるときは、裁判所に提出する改名届が必要です。



一通り終わって、

「あの、私苗字も夫のに変えたいんですけど、改名手続きの用紙は…?」と、訊いたら、


「え…あの…それだと今まで書いていただいたのも全部またやり直しになるんですけど。」



はぁ?ムキー



っつーか、なぜみんな何も苗字についてメンションしなかった?


先に色々訊かなかった私があかんのか?



結婚して苗字が変わるのも一つのオプションで、っていうかそっちの方がむしろ結構メジャーだろ?苗字を変えない事よりもさ。



領事館には2時間近くいただろうか?


もうお腹も空いて、私もD猫もぐったり来てたし、D猫は早く帰りたがってたし、まぁもうまた今度でいいかということにした。


おじさんもぐったりしてたし。



で、戸籍のことをいろいろやったわけで、私が長年ずっと持ってた役所の戸籍謄本の原本(の写し)を、領事館の人に渡してしまったわけだ。


これ、今度苗字変える手続きの時必要じゃね?

まぁもうビザの手続きは色々しなくていいから当分そっちでは必要ないだろうけど、でも苗字変えるなら必要だよなぁ?


で、今回本籍変えて、その手続きが完了するまでだいたい2ヶ月くらいかかると言う話だった。



なんか警察証明もそうだったけど、ホントこういう所が日本はめんどい。


っていうか戸籍がめんどい。



そんなわけで私はまだ苗字を変えていない。



あの長ったらしい苗字じゃないんだよね。


D猫さんは気楽なもんで「じゃあFBだけヴァン ヘルボイトにしたらいいじゃん」と言ってたけど、そういう自己満レベルの問題じゃないんだよな。


で、後でオーストラリアの方のルールを調べたら、苗字を法的に変更するのは$200くらいの料金がかかり、12ヶ月に1回だけ変えられる(クイーンズランド居住者の場合)らしい。




そして、別に結婚、離婚等で苗字が変わっても手続きする必要性はありませんとも明言されてあって、要するに名乗りたきゃ好きな名を名乗っていいという感じ。


いわゆる通り名ってやつ。


仕事でも普通にそういう通り名で名札がついてたり、普通にそれで呼んでいたりするけど、役所に登録してある名前(本名=リーガルネーム)で、仕事の履歴書等を書かなくても私文書偽造のような罪にはならない。



まず名前の感覚が日本と違うのね。えー



先日Twitterで、みんなどうしてるのか聞いてみた。



数名から「結婚して普通に変えましたよ?」というリプライがあり、いや、そうなんだけど、私はその普通に変わらなかった人で、なぜ?と思ってた次第。


しかも$200払って変えた話なんかも聞いたことなかったし、結婚したら申し出がない限りそうして変わるもんだと思ってたから、どーゆーこっちゃ?と、今も腑に落ちてない。



まぁもういいか、苗字。


他の手続きもアレやこれやしなきゃいけなくてめんどくさいしな。


名乗りたきゃ名乗ればいいスタイルなのは知ってたけど、なんか勇気がなくやった事ない。


ペンネームとか芸名とわけが違うからねー。


でも、なんかその感覚でOKらしい、こちらでは。


だから履歴書書く時は堂々とD猫さんの苗字を使ってもいいわけだ。


でも市民権にアプライする時はやっぱり、D猫さんの苗字も使いたい。



旧姓も残すと超長くなるけど、それでもやっぱりそうしたいんだなぁ。



「俺の苗字にしたくてストレスになってるいっしーちゃんを見て、なんか嬉しくなった。」と、シューシューしてる私の横で、D猫がほんわかしてた。



とりあえずBDMには苗字の件メールしたけど、どうなることか。