私は日本国籍にあまり未練がない。


あまり…と書いた通り、ちょっとはあるという事でもある。

しかし、オーストラリア国籍を選択することについては以前から話ているように意欲的だし、そうなると日本国籍を諦めるしかないのはわかっている。



なんで日本国籍にそんなに未練がないのかというと、やっぱりこうして海外で暮らしていてめんどくさいなと思うことが多いからだ。


私は現在も一応滞在ビザ扱いなわけだけど、もうビザなんてもんに振り回されたくない。

もう散々あったから、永住権取って一年したらすぐに市民権にアプライするつもりでいる。



私はこのオーストラリアで骨を埋める。

そのつもりで今は生きてる。

もしかしたら5年10年後に違う事を言ってるかも知れない。


だけど、この考え、選択は多分揺らがないと思う。


日本のパスポートがいくら強いからとはいえ、別にそんなややこしい国に行くつもりもないから、あんまりカンケーないと思うし、当のオージー達は自分達のパスポートが「弱い」だなんて考えてもいない。



だいぶ昔、日本のパスポートは強いから、オーストラリアパスポートに変えるつもりがないという話をオージーの同僚にした時、何が?って感じの反応で「つーかどこ行くつもりな訳?」と鼻で笑ってたのを思い出す。



そうなのだ。

そんなに色々ややこしいところに行くつもりなのか?って話なのだ。


日本のパスポートじゃないと困る事もきっとあるかも知れない。


例えば日本に帰るときに外国人として入国することになる事だ。

日本人なのに。

自分の母国なのに。


あと、自分の直系の家族は全員日本で生活している。


こういうコロナ禍みたいな事になって、また鎖国とか入国制限があったりするとややこしくなるかな?と思う。


外国人というだけで色々入国できる条件が違ってくるなんて事も容易に想像つくし、実際そんなようなもんだし。



逆に日本国籍もういらねー!って思う一番のポイントは、ズバリ戸籍関係。



これ、ホントに馬鹿みたいだなっていつも思う。


戸籍制度に反対をしてるわけではない。

これがあるからこそ自分が日本人である事を証明できるものでもあるわけだけど、それの何がそんなに重要なのか?とも思えなくもない。


海外に暮らしていると、だんだんそういう思いが強くなる。

だってもうカンケーないじゃん。

日本で暮らしてないし、主に生活してるのは海外なんだし。


7月に結婚して、領事館に行って結婚届けと、そのついでに本籍地の移動申請をした私。


この時もなんだかごちゃごちゃと書類を書いた。


別にあの程度の書類作業は楽勝だ。

ビザの煩雑さに比べたらちょろいもんである。


しかし、領事館の職員さんの方が参ってる様子だった。

以前の記事に書いたのを覚えていらっしゃる方がいると思うけど、その職員さん、マジで具合悪そうだったのだ。


普通だったら確認されるであろう苗字の変更の事とか何も言わなかった。


っていうか、とりあえず心配症な私は、先にごちゃごちゃ色々と聞きすぎるとD猫に言われたのもあり、反省してその場の流れに従ったのだ。



で、ほらご覧よっていう結果になった。



「いや…それだと今までやっていただいた書類全部書き直しになるんですけど。」とか言われたのだ。


正直アホか?とも思ってる。

結婚して苗字変えるかどうか普通に疑問に思わないだろうか?


苗字変えない方が多数…な訳ないと思ってるし、オーストラリアだって結婚したら苗字を夫の姓に変える女性はまだまだ多数なはずだ。



まぁあの時、職員さん体調最悪だったんだろうなということで仕方ないと思ってる部分はあるけど、でも、ざけんなよって思ってる私の声の方が大きいのは事実である。



そんな中。


ちょうど昨日の夜だったか、領事館からメールが来た。



私の戸籍に移動に今回結婚した事が記載されている、元々本籍がある自治体から戸籍謄本を取り寄せないと戸籍の移動ができないという内容だった。




はぁ?!



出た。

めんどくせっっっ!!!!!



私はビザの申請等に使う戸籍謄本を2通持ってた。

もう7年以上前に、妹にお願いして、結婚した時に移してしまった本籍のある自治体へ取りに行ってもらったのだ。


その時に念のため2通貰っておいてとお願いした。


1通は何で使ったのか?

これも多分日本領事館系の用事で消えたはずなんだけど、今回も結婚の際に貴重な最後の1通を領事館に求められ手放したわけだ。


まぁこの最後の一通は過去2回のビザ申請の際に使わせていただいたわけだけど、流石に古いので日本のパスポートを再発行する際なんかにはもしかしたら厳しいかもしれない。


っていうか、結婚や離婚などをして状況が変わったなら最新の戸籍謄本を使うべきなのはわかるけど、そういう事がないのになぜわざわざ◯ヶ月以内に発行されたモノみたいな条件をつけるんだろうか?


これもホントにあほくさーーーって思う。

そもそもそんなに頻繁に変わるような情報じゃないだろ?



ホント、アホか?!って昔から思ってる。

役所だってめんどくさい仕事が増えるだけじゃん。

なんでそんなクッソどうでもいいことにこだわり続けるのか?日本。



で、今回この新しい戸籍謄本がないと本籍地を移動できないだけでなく、来年4月で切れてしまうパスポートの更新も出来ない。


だからまぁどっちみち新しい戸籍謄本は必要だったわけだ。



しかしどうしよう。

私が本籍を置いてる自治体には特に海外からの取り寄せについて書いてはいなかったけど、他の自治体の例を参考にと思い調べたら、これがまためんどくさかった。



くだらないのよ、いちいち。

なんか変な小切手みたいなのどっかで買わなきゃいけなくてさ。


どこでそんなもん売ってんだっつーの?

それを調べるだけで燃え尽きそうなくらいめんどくさい。


なぜカード払いは許されないのか?

あんなテクノロジーの国、日本で。


ホントにバカバカしい。


そりゃいつまでもフロッピーディスクなんか使う自治体もあるだろうよ。

色々止まってるよね…ってこういう時に痛感する。



私は人にモノを頼むのが大の苦手なんだけど、とりあえず、前回同様うちの一番下の妹にLINEでお願いしてみた。




未読スルー。




は?なんなん?

私なんかしました?

したのかな?

いや、そんなん言うなら、私あなたにされた事もまぁまぁあるんですけど。



なんて思いつつ、とりあえず、一番無理そうな弟にお願いしてみたらあっさり快諾。


とりあえず一気に肩の力が弛んだ。



実は父ちゃんに頼むのが一番早かったりもした。

本人以外が戸籍謄本を取得出来る条件は、祖父母、父母、子、孫…らしい。



きょうだいは第三者扱いなのよ。


祖父母や孫よりは近い気がするんだけどね。



父ちゃんに頼むのは流石に気が引けた。

心臓病に脳梗塞に普通に高齢で、父ちゃんに遠出させるのはなんかな…と。


まぁ練馬にまた戸籍が移れば父ちゃんにも頼めるけどさ。



とりあえず弟には取得に必要な書類と、記入内容はコレだよーって旨をLINEした。



実は弟も色々大変で、もうすぐ離婚するんだかもうしたんだか、そんな感じらしい。


最近私が元住んでたその埼玉のとある自治体あたりによく行く事があるみたいで、全然やぶさかでないと言ってくれた。


色々子育てとか大変なのにホントにありがたいなと思う。


まぁ、彼はオーストラリア人並みにそんなにすぐ作業しなさそうな気がするけど、頼れる人がいたということで安心してる。


っていうか、こういうのが嫌だから早くオーストラリア国籍取りたいんだよね。



戸籍ホントにうざい。

めんどくさい。


日本国民としてそれが重要なのは理解してるけど、でもホントに海外にいると何も意味をなさないからただただ鬱陶しい。