☆☆  叱らないって放置の事ですか? その2 ☆☆ | 犬の保育園・ペットホテル Casa di Spink ☆スピンクの家☆

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前回の続きです。

「子犬の甘噛みは、犬の本能である支配性の心理から噛んでくるので、

できるだけ早くやめさせること」と言う記事を見たと言う方から

数件メッセージを頂きました。

いろいろな情報が同時に出回るのは、ネットの世界では

仕方のない事です。

読む側も、見る目を養わないといけませんね。

ちなみに、ただ単に DVD を売りたいだけだったりもするので

やはり、良い情報と悪い情報は見分けられないと

守るべき我が子に対して、自分の手で苦しめる事になります。

自分の悩みの答えに見えても、たまたま目にした情報に飛びつかないで、

自分なりに、自分自身の考え、環境、性格、我が子の性格

などを、しっかりと考え合わせて、情報を咀嚼してみる事は

とても大事な事だと思います。

ちなみに、わたし自身はイヌに「ニンゲンを支配したい」などという

S F チックな本能があるなんて、全く思っていません。

ニンゲンの子供さんの嫌々期、あれって「親を支配したい本能」ですか?

そう言うと、ニンゲンとイヌは違う!! と言われるかも知れないですが

確かに違いは大きいです。でも、同じような感情・心理もあり

成長過程で同じような経緯を辿る部分が多々ある事も事実なんです。

「イヌがニンゲンを支配しようとしている !!!」などという仮想敵にして

イヌに辛く当たりながら「これがしつけなんだ」というのは

もう全く意味のない事なので、ぜひ、今すぐにでもやめて頂きたいです。








ニンゲンと同じようにイヌにもある事の一つは「ストレス」です。

「激しすぎる」「執拗すぎる」と感じられるようなじゃれつきや甘噛み

などの「過度の興奮」の場合は、ストレスが原因の場合もあります。

保護者が構ってくれて嬉しい、遊んでもらって嬉しいという感情であっても

それがエスカレートして「過度の興奮」になっていたら、

イヌ自身もストレスを感じているかもしれません。

嬉しそう、楽しそうに見えていても、嬉ションしてしまうほどだったり、

じゃれ付きや甘噛みがしつこすぎたり、激しすぎるようだと、

「心・感情のバランスが崩れている状態」なのかも知れません。

なので、その行動だけを取り上げて、行動をやめさせようとするのではなく、

まずは、その行動の原因となっている、心、感情を安定させて、

バランスを取って、興奮を鎮める事を考えてほしいと思います。

トレーニングと言うものは、行動だけに注目して、あれこれやらせたり

あれもこれも止めようと「N O !!」「ダメ!!」とコントロールする事ではなく

ニンゲンとイヌが、正しいコミュニケーションの取り方を学ぶ事です。

ピンポイントでやめさせたい行動を取り去ろうとするのではなく、

ゆくゆくは、イヌ自身が自制したり、自分自身で落ち着いたりするよう

イヌ自身のキャパを広げたり、興奮をしないでいられるように誘導したり

「イヌの成長を助けて行くための行動を取ること」が必要なのです。






吠えてウルサイからと言って蹴っ飛ばしたり

噛み付いたからと言ってぶん殴ったり、というヒトは、

そもそもこのブログを読んでいないでしょうが、一歩手前まで

追いつめられるほど悩んでいる方がいる事は、理解しています。

なので「とにかく、いますぐになんとかしたい」

「その方法だけを知りたいから、蘊蓄はいらない」と言う心理もわかります。

「こちらがするなと言っているのにやるのは、悪い事だ」

「悪い事に対しては、罰しなければわからない」という事をいう方もいます。

実は、イヌは何か悪い事をして「罰を受けた」ということは

理解出来ませんし、

何か良い事(やってほしい事)をやって、「ご褒美をもらった」

という事も理解していません。

何か自分のした行動の後に「悪いことが起こった」か

「良いことが起こった」か、の区別だけだといわれているのです。

なので「こいつは、やっちゃいけないとわかっていて

嫌がらせをするんです」という方もいますが、イヌは嫌がらせや

仕返し、という事を理解していません。なので、やりません。

なので、イヌの行動だけをとらえて「やめさせたい」と考えるのではなく

その時のイヌの心理・感情を知ろうとつとめる事が大切です。

そして、ピンポイントの行動だけをやめさせたり、やらせるのではなく

「イヌ自身が自分で落ち着ける、自制出来る」ように育てて行きましょう。






そのためには、喜んでいても、楽しそうでも

過度であれば、それはストレスのかかる興奮です。

まずは、落ち着かせる事を考えます。

大切な事は、まずニンゲンがちゃんと落ち着いて、冷静でいる事です。

イヌは「情緒の安定した、落ち着いたニンゲンが好き」なのです。

イライラした感情をそのままぶつけてしまっては、イヌのイライラと相まって

イライラの負のスパイラルにはまって行くだけです。

小型犬ならダッコ、大型犬なら自分の近くに寄せて

動き回って止まらなかったら、軽く首輪をつかみ(力は入れません)

胸の辺りを手のひらで包むようにして、「ヒトが深呼吸」してください。

その際、向き合って目を覗き込んだりせずに、自分にイヌの背中がむいている

または、イヌもヒトも同じ方向を向いている方がイイです。

「マテ」「フセ」「スワレ」などの指示で動きを止めないでください。

あくまでも、自分で落ち着けるように、自制が出来るようになる練習です。

もちろん、最初から出来るはずはありません。

最初は何秒かしか止まっていられないはずです。

自分自身がゆったりと呼吸して、イヌがそれに合わせてくるイメージです。

「息が合ったコンビ」といいますが、それを目指してください。


ニンゲンはイヌとコミュニケーションがとれているつもりでも

案外言葉(コマンド)に頼っています。

それはニンゲンの側の一方的な命令であって、コミュニケーションでは

ないかもしれません。

一番難しいのは、実はニンゲンが、どんな場面でも

「落ち着いて、冷静でいること」だったりします。


難しいなぁ、と思われた方、いつでもご連絡ください。

お手伝いします。






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