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お返事として、わたし個人の考えを書いたものですが

最近立て続けに、看取りについてや、

高度医療の延命について、ご相談があったので U P します。










ニゴは六本木の再開発で行き場をなくした猫でしたが

その際には、シャー・トラ・ウメという猫たちも

一緒に引き取りました。

トラは明日にも亡くなりそうな状態で、

せめて畳の上で逝かせてあげようと家に入れましたが

予想に反してそれから5年も生きてくれました。

シャーも同じく、よぼよぼに見えたのに5年一緒に暮らして、

トラを追いかけるように逝きました。


予想より早かったのはウメちゃんでした。

ある日トイレを使わなかったので、

あわてて病院に連れて行ったら

急性腎不全で、すでに手遅れでした。

触れない猫の中で最強だったので、ぎりぎりまで人には弱みを

見せなかったようで、異変に気がついた時には

手の施しようがなかったです。







病院では酸素テントの中で点滴を受けていましたが、

看護師さんや医師がそばを通りかかっただけで、

点滴とテントをしょったまま

空中を飛んで飛びかかって来るので

「エイリアン」とあだ名を付けられました。

そんななので、手厚い看護は出来ないし、

状態は改善しないし、

獣医には「今まで家の中で飼っていた事自体が信じられない。

つれて帰れないだろうし、ここで安楽死をしたら?」

と言われました。

でも、ウメちゃんは私には触らせませんでしたが、

他の猫とは仲がよくて、いつも誰かとくっついていました。

それを思うと、やっぱりつれて帰ってやろうと思い、

退院させました。







革の手袋をしても襲われていた獣医さんには、

「危ない」と言われましたが

私はバスタオルでウメちゃんをくるんで、

ダッコキャリーで帰りました。

ウメちゃんがほっとした顔をしたように、

私には見えました。

事務所猫だったウメちゃんですが、

事務所に着くと明らかに嬉しそうで

最強凶暴猫のエイリアンウメちゃんは、

事務所を家と思っているし、私の事も覚えているんだと

とても嬉しかったです。

もちろん、ウメちゃんはその後病院に行く事もなく、

そのまま逝きました。






トラとシャーはカリカリから缶詰、

そして最後はキャットミルクしか受け付けなくなりましたが

点滴で栄養を入れる事は断念しました。

そのままミルクにささみを入れたり、タマゴを入れたり、

食べなくてもなめたらOKくらいのことしか

しませんでしたが、

トラは、ある朝猫ちぐらで眠ったまま亡くなっていました。

それからほどなくして、お天気のよい昼間、

シャーが窓際の日だまりですやすや寝ていたのですが、

夕方、日陰になってもそのままいたので、

寒くなるからこたつに移動させようと思い、

近づいて行ったら亡くなっていました。








彼女たちの死は、私に一つの事を教えてくれたように思います。

彼らの「みだりに触ってほしくない。」という意思は、

尊重してこその信頼なのだ、ということです。

彼らが、触らないでそばにいた私を、彼らなりに信頼していた事は、

獣医さんや他の人たちへの態度の違いでわかりました。

病院で死なせていたら、パニックの中で逝かせていました。

何も出来ない、しない私といた事で、

延命は出来なかったですが、

平和に逝けたのだと信じています。








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