絵作家sumiccoです。
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衝動的に本を借りてきて、だーっと読みました。
「赤毛のゾラ」。
どうにもならない理由で浮浪児になってしまった子供たちが仲間になって、知恵を出し合い、ときには盗みを働きながら生活していく様子が描かれています。
本人たちは不幸とも思わず、自分たちなりのルールに従ってたくましく生きているのですが、問題なのは度々しでかす「正義の鉄槌」のつもりでの、すさまじいイタズラ！！
読みながら、「気持ちはわからんでもない！でも、それは、ちょっと、いくらなんでもおおー！！」と、ハラハラし通しでした。
でも、すごく理不尽な目にあったりした時に、彼らはそうするほか無かったんですよね。
なにかしでかすごとに周りの大人たちに追いかけ回されるのですが、その大人たちの想像力の無さときたら！
おなかがすいて、食べるものがなくて、顔から火が出るような思いをしながら初めて盗みを働いた、その状況をどうして分かってあげられないんだろう。
話もきかずにいきなり殴りつけたり、牢屋に入れようとするなんて！
心あるひとは彼らをかばってくれるのですが、そうでない人たちの言動に、怒りよりも「どうして？」という気持ちになりました。
自分だったらどうだろう。
本だから客観的に見られるけど、自分が同じように被害を被ったときにはかっとして、相手のことを考えることができなくなっちゃったり、するだろうか。
相手がぼろぼろの服を着た子どもでも？
色々考えつつ、あくまで前向きな彼らの様子と賑やかな街、人々、美しい自然の様子を楽しみながら読み終えました。
疾走感のある冒険の様子も大きな見どころ。
駆け抜ける彼らが切ってゆく風を、ハラハラドキドキしながら感じていました。
夏の昼下がり、冷たいアイスティーや爽やかな柑橘系のドリンクを用意して読みたい一冊です…＊
赤毛のゾラ〈上〉/長崎出版
￥1,728
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赤毛のゾラ〈下〉/長崎出版
￥1,944
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sumiccoの隅っこなつぶやき読んだ本、あとから「この本はどういうシチュエーションで読むのが似合うだろう…！！」って考えるのが楽しいです＊
「赤毛のゾラ」は紅茶にするならアイスで、ミルクは無し。ガムシロップ、はちみつ、レモンはどれもぴったり！
夏の昼下がり、気持ちのいい木陰にあるベンチにクッションやブランケットを持ってきてゆっくり読めたら…すごくいいだろなあ♡
