氷室京介 横浜スタジアム | SOMETHING TO MAKE EVERYONE HAPPY

氷室京介 横浜スタジアム

Liveから2日経過してもなお、ヒムロックへの想いが増すばかり。

25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED- FINAL DESTINATION 
二日目のツアー最終日へ行ってきました。

初日の悪天候によるリハ中の骨折と、二日目にも怪我のダメージや、近隣の花火大会、アンコール2曲目からの凄まじい雷雨など、これまで観てきた完璧主義者 氷室京介のLiveからは、とても程遠いパフォーマンス。でも何故かそのチグハグ感から楽しかったり、嬉しかったり、安堵の気持ちを覚えるなど、これが“最後のLive”はLive中、完全に忘れてしまっていた。
「あ、これはこれで楽しいし、ヒムロックは悔しい気持ちでいっぱいだろうけど、これじゃぁ終れないだろう。」という思いがあったせいなのかもしれない。

ヒムロックはBOOWY、「BEAT EMOTION」から、勿論ソロ1stからリアルタイムで聴いているけれど、Liveは16年前の「"COLLECTIVE SOULS"1998 One Night Stand」の横浜スタジアムが初めて。
だから余計に会場へ到着した時、リハで歌うヒムロックの声、サマゲやジェラシーが聴こえて来た時は、正直なところ最後なのか…と目頭が熱くなった。
当日は当時と同じ小学生以来の一緒にヒムロックを慕ってきた親友との参加。これまでTourの話をあれこれとしているうちにヒムロックのLiveや音源、それと伴にある自分の思い出がフラッシュバックしてきた。

因み下記は自分が参加したヒムロックのLive。

◆TOUR "COLLECTIVE SOULS"1998 One Night Stand

◆TOUR 2000 "BEAT HAZE ODYSSEY"

◆15th Anniversary Special LIVE "Case of HIMURO"

◆TOUR 2003 "HIGHER THAN HEAVEN"

◆21st Century Boøwys vs HIMURO
 ~An Attempt to Discover New Truths~

◆TOUR 2004 "SOUL STANDING BY~"

◆20th anniversary TOUR 2008
 JUST MOVIN' ON -MORAL~PRESENT-

◆EIKICHI YAZAWA ROCK' N' ROLL IN TOKYO DOME
 ※まさか氷室が出るとは知らず…。

◆TOUR2010-11 BORDERLESS
" 50×50 ROCK' N' ROLL SUICIDE"

そして 25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-


下記2本はチケットを持っていたのに行けなかったLive。

◆SHAKE THE FAKE TOUR 1994

◆LIVE for LOVE We support WaterAid

17時になり、過去の写真と楽曲がスクリーンで流れる事45分、この間はやはりどちらかというと概ね切ない気持ちでいっぱい。時折挟まれるヒムロックの幼少の頃の写真やお子さんとのステージ前後に一緒に写っている写真に思わず笑みがこぼれる。こんな写真は今まで見たことがないのでうれしいサプライズ。

Liveの内容は前述の通り。
悪い気分はしない。激しい雨に打たれながらヒムロックを待ち続ける自分は何故か、清々しく誇らしく、それはつまりヒムロックへの愛を改めて確認したからではないだろうか。勿論ヒムロックを思うとそれは複雑。ご本人はこのLiveのリベンジはすると言葉を残して去って行った。決して早くリベンジが観たいとは思っていない。ヒムロックがまだ観れる(かもしれない)という楽観的な気持ちが持てたことが嬉しいのかもしれない。ご本人はこのままでは終われないと思っている事は間違いない。
この時ほど、「運命」や「神様」というのがあるんだなぁ、と痛感した事は無いんじゃないだろうか。“ロックスター”“KING OF ROCK”はまだまだ解放させてもらえない、という事だと誰もが身体で感じ取ったはず。

Liveが終わり、改めて聴くヒムロックの曲はなんというかこれまでのロック的スタイリッシュの印象から、Tourタイトル通りより“NAKED”に感じる。もっともっと身近で血肉が感じられる。オケが遠く聴こえて声やメロディが胸に響いてくる(ヒムロックは細部の音全部に拘ってるところこんな事いってごめんなさい…。)耳とか身体とか以上に心がヒムロックの曲を聴きたがっているように感じてならない。

ヒムロックのLiveが観たい。

早く観たい、とか、このLiveのリベンジが観たい、とか、改めて最後のLiveが観たいとかではない。
ただ、ヒムロックのLiveが観たい。

やっぱりヒムロックはあの横浜スタジアムでNAKEDになった、という事ではないだろうか?
完璧主義者が“氷室京介”を返上した上でNAKEDになるつもりが、本人が意図しない方法でNAKEDにされてしまったのではないだろうか?

開演前のFilmにあった本名の頃の幼い写真、父の顔を見せる写真、そしてダメージを受けた身体、完璧主義者が求めたLiveとはかけ離れた結果の最後のLive。

今まで以上に氷室京介に親近感を感じている。

次に氷室京介がNAKEDなのか、今まで通りなのか分からない。
耳の事も、今後の事も何一つ話していない。でもそれでいいんだと思う。
ご本人はきっと苦悩されているはず。“卒業”発言し、完璧に飾れたら良かったのかもしれない。でもこれが“氷室京介”の運命なんだ。

ファンの事は考えずに、気が済むまで考え抜いて、気が済むように進んでくれたらいいのではないかって思う。25年間以上、ヒムロックを好きでいたことは気が付いたらアーティストやシンガーとしてというよりも、やっぱり生き様、男としての憧れだったと思う。だからプロだからこんなステージとか、プロならプロらしくとかそんな事は多くのファンは求めていないはず。今まで色んな思いを貰い、夢を見させて、道を開いてくれた。だからこれまで通り好きなようになってくれよ、って思う。もしもあれが本当に終わりだったとしても…ん?なんか言ってる事に矛盾があるけれど、つまり“氷室京介”というか“氷室京介”を追い求めてきたヒムロックが好きだなぁ。

書くつもりはなかったけれど、色んな意味で大きすぎる意義深いLiveだったので、まだ整理がつかないながらも徒然なるままに書いてみた。

追記:
フジロックで愛用のポンチョ大活躍。ほぼ無敵だった。
YTさんのギターがGibson以外のギターがFujigenに見えてしかたなかったけどやっぱりそうだった。DAITAももちろん好きだけど、レスポールのフロントの音は甘くていい。「魂を抱いてくれ」でLiveであんなに音がいいって思うの初めてだったくらい。

昨日から夏です。サマーゲームをこの夏沢山聴こうと思いますわ。