映画「国際市場で逢いましょう」を観て すべての痛みと悲しみを超えた新しい認識へ | おもしろき こともなき世を おもしろく -呼び起こせ!アジアの涙!!-

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国際市場で逢いましょう

今日は映画「国際市場で逢いましょう」を観てきました。
朝鮮戦争で南北分断という悲劇を経験している朝鮮半島。
それに伴う朝鮮の方々のドラマが描かれていました。

言葉で表現するのが難しいですが、
もともと一つで分離できないはずのものが
時代の波に翻弄されて分離せざるを得なくなるという、
引き裂かれるとも、いかんとも表現し難い感情。
この映画に限らず、韓国映画を観ると、よく感じる感情を感じました。

朝鮮戦争は、アメリカの自由主義とロシアの共産主義の代替戦争と言われますが、
その舞台となってしまった朝鮮半島は結果的に分断という痛みを味わいました。
それは日本で起こっていてもおかしくはなかったことです。
世界を代表して分断の痛みを味わっていると思うと、
朝鮮民族は悲劇の民族なんだと感じずにはいられません。

この映画はユン・ジェギュン監督の父親がモデルになっているんだそうです。
監督は以下のようのコメントを残しています。

「若い世代は先人の苦労を知らないで、親たちを平気で無視したりする。
日本も同じではありませんか。
やはり、大きな戦争から立ち上がり、
大変な苦労をして奇跡的な経済成長を成し遂げたのに、
子供たちは、それを『当然のこと』だと勘違いしていますね」

「親の献身や家族の愛は万国共通の感情です。
政治的に敏感な問題があるのは承知しているが、
日本と韓国には似ている部分も多い。親近感もある。
この映画は特に日本の若い世代に見てほしいと思っています」

劇中にはベトナム戦争の少し描かれていますが、
どの国も痛みと悲しみを抱えています。
一方で、ユン監督が言うように万国共通のものもあります。

「違い」から出発すれば必ず争いの結末を生み、
「共通」から出発すれば必ず違いを楽しむ心のゆとりを生み。

「違い」を認識する人間に初期設定された古い認識から、
「共通」を認識できる新しい認識へ。
その認識技術、認識OSが日本で誕生しています。


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すっちゃ