府中市議会で懲罰騒動?! | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」



昨日、6月議会が閉会となりました。
選挙後、初の定例会でしたが、いろいろと異例なことがありました。9人の新人議員の方のみならず、私たちにも新鮮でした。

①倫理条例への宣誓をしない議員に法に基づかず理由を述べよと強要する(6/8)
②立憲議員が、れいわの新人議員を懲罰にかけるも、否決される(6/26)
③共産党議員が、参政党の新人議員に対して、発言の取り消しを求め、議長預かりとなる(6/26)

などなどですが、①については杉村も関係するので、別途ご報告します。


さて、②についてですが、これは
6/13に行われた、れいわ新選組の野口議員の一般質問が、無礼である、ということで、立憲民主党の前川議員が「懲罰動議」を出したものです。

懲罰とは、地方自治法に規定があり、問題があった議員に対して、戒告(注意)、陳謝、出席停止、除名のいずれかを科すものです。懲罰にかけるだけでも非常に重いものだと思いますが、今回は感情的になって軽々しく出したな、という印象でした。提出された文書には、発言のどの部分が「無礼な言葉」にあたるかの具体的な指摘もありませんでした。

私も問題の一般質問を聞いていました。質問内容は、新人とはいえ、稚拙でひとりよがりなかなりひどいものでしたが、法に違反するほど無礼な言葉があったとは思いませんでした。もしあれば、議長が注意するべきですがそれもありませんでした。
(市議会のサイトで動画が見られます)

その時の議場では、失笑は聞こえましたが特に問題にはされず、一人、前川議員だけが興奮し、涙声で、野口議員を批判していました(前川議員の一般質問の冒頭で)。その興奮から冷めやらぬまま、懲罰動議を提出してしまったんだろうと思います。

市議会動画配信(会議名⇒第二回定例会⇒6/13一般質問)
https://fuchu-city.stream.jfit.co.jp/


審議の結果は、前川氏が所属する市民フォーラムのメンバー以外は誰も賛成せず、動議が否決されました。あまりにも稚拙な懲罰騒ぎでした。政治は、感情に任せてやるものではありません。

さて、得したのは野口議員でしょう。
傍聴席はれいわの支援者で埋め尽くされ、勝った、勝ったと盛り上がっていました。ツイッターも盛り上がってましたね。
ただ、れいわの方の盛り上がりはわかりますが、野口さんが勘違いされることを危惧します。動議が否決されたのは、野口さんが○なのではなく、野口さんの酷さより、前川さんの酷さが上回っていたからにすぎません。

動議が否決はされましたが、「懲罰にはあたらないが、失礼な言動はあった。懲罰にかけられたということは受け止めてもらいたい」という意見はありました。動議に反対した議員のみんなの想いだったと思います。野口さんは弁明の中で「未熟だった」とも述べてました。それを言葉だけに終わらせなければ、エネルギーはあるので、よい議員になると思います。


選挙で議会の構成が変わり、1/3が新人となり、議長も非自民となり、異例なことが続き、あっという間の6月議会でしたが、いくつか続いてご報告いたします。今後ともよろしくお願いします。