茨城県牛久市で、瞑想の為のヨガ「スンニャターヨガ」を主宰しております、茂木敦子です。
今回は、お家にあるもので、気軽に便秘を解消できる方法 その１で触れた、食べ物を選ぶコツについてご紹介します。
便秘解消の強力な助っ人は、「水」と「野菜」と「果物」です。
水は、体内の老廃物を流し、エネルギーを循環させる、守り神のようなもの。
野菜や果物は、身体を健康な状態に導く、薬のようなもの。
だから、「◎◎は便秘解消にいいですよ」などと特定の食物を取り上げることはしていません。
けれど、毎日３回食事をする前に、「選び方のコツ」を知っておくと、とても便利です。
普段の生活の中に、さっそく取り入れてみましょう。
◎食べ物に宿る、「３つの気質」
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダには、「食べ物には３種類の気質がある」と記されています。
それは、『サトヴィックな食べ物』『ラジャシックな食べ物』『タマシックな食べ物』です。
『サトヴィック』は、純質なもののこと。
静けさ、明晰さ、純粋さのあるものを指します。
『ラジャシック』は、激質なもののこと。
情熱、エネルギーのあるものを指します。
「ラジャ」には、「王様の、王道の」という意味もあり、一国の主である王様がかつて口にしたものも含まれます。
大勢の人を束ね、リードしていくために、ラジャシックな食事をとる。
これは、現代に生きる人にとっては「社会のなかで人とやり取りをし、毎日仕事をする人の食事」にも当てはまります。
『タマシック』は、惰質なもののこと。
無気力、無知なものを指します。
栄養が乏しく、ただ腹を満たすものです。また、老廃物が溜まりやすいとも言われています。
◎『サトヴィックな食べ物』とは？
サトヴィックな食べ物の特徴は、「水分に富み、味がマイルド」であること。
素材そのものの味がして、やさしい味がするものを指します。
「水」も便秘解消にオススメしていますが、野菜や牛乳、果物にも水分が豊富に含まれています。
野菜や果物に含まれる水分は特に、生命力に満ちています。
そうする事で、老廃物がやわらかくなり、排泄されやすくなります。
消化しやすいので、食後に眠くなりにくく、胃もたれもありません。
地方により味付きも異なりますが、和食は味付けがマイルドであることが多く、消化もスムーズです。
食生活を見直したいなと感じた時は、サトヴィックな食べ物を積極的に選びましょう。
『サトヴィック（純質なもの）』を摂ることで、身体や心に静けさ、明晰さ、純粋さをもたらします。
◎『ラジャシックな食べ物』とは？
ラジャシックな食べ物の特徴は、「中毒性」があるものです。
肉や魚、コーヒー、タバコ、辛い食べ物、お酒などが挙げられます。
社会のなかで毎日仕事をする現代人にとっては、こういったラジャシックな食べ物をとることで、情熱やエネルギーを得ることが多いですね。
よって、ラジャシックな食べ物が単に「身体に悪い」ということではありません。
ただ中毒性があり、過度に摂ってしまいがちなので注意しましょう。
サトヴィックな食べ物と、ラジャシックな食べ物のバランスが大切です。
どんな食べ物にも依存しない、「精神的な分別」や「強いマインド」が鍵になります。
何を食べると調子がよいか、悪くなるかを、よく観察してみましょう。
サトヴィックなマインドは、ヨガクラスや瞑想クラスでも養うことができます。
ぜひご活用くださいね。
便秘解消に効く食べ物の選び方 その２では、タマシックな食べ物の特徴や、食習慣を見直す秘訣をご紹介します。
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