チップの考え方 | N.Y.に恋して☆

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大学時代から恋焦がれたNYへ30代を目前にして移住。
NYを愛する読者へ向けて、ニューヨーカーの暮らし、
仕事、価値観や、NYの楽しみ方からビザまで、
現地で暮らしてこそ分かる等身大のNY生活を
綴っています。

アメリカに来て戸惑うことの一つが、日本にはないチップの習慣。

レストランに行けば、レシートにチップ記載欄があるので、おのずとチップが必要なことは分かりますが、それ以外の場面でもアメリカではチップをもらうことを相手が期待している場面は多々あります。
こういったことは本に書いてあるわけではないので、私の場合、見よう見まねで試行錯誤しながら感覚を身につけて、ようやく分かってきました。

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レストランでのお会計は席で行うのが基本。色々とちょっとしたマナーがあります。


アメリカでチップがいるのはこんな場面です。
・レストラン: ニューヨークの場合、普通で15%、良かった場合は18%~20%。行きつけで良くしてくれるお店の場合、感謝の気持ちも込めて20%を払うようにしています。
・アパートのドアマンやスタッフ: マンハッタンの大型アパートの場合、24時間ドアマンがいて、日中はsuperintendentと呼ばれるスタッフが部屋やビルのメンテナンスを担当しています。クリスマスの時期に彼らにチップをあげるのが慣例となっています。それぞれのスタッフとの関わり度合いや個人の財力によっても金額は異なります(普通のビルの場合には、スタッフは10人ぐらいいるので、一人に100ドルずつ渡すと、なんと10万円もの出費です。。)
・ホテル: 私はお部屋の掃除のサービスへのチップは1ドルで十分だと思っていたのですが、最近聞いた話では、高級ホテルでは5ドルやそれ以上渡すのが礼儀のようです。
・学校の先生や習い事の先生: 日本でもお世話になった人にお中元やお歳暮を渡すので、習い事の先生にチップを払うのは納得ですが、どうやら子供の学校の先生にも必要なようです。授業料を払っているのになんだか不思議な感じです。


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最近のニューヨーク。まだまだ寒いですが、こんなに美しい季節がやって来ました。


その他、日常生活のちょっとした場面で考えると、有料駐車場。マンハッタンの駐車場は何階建てにもなった建物なので、入り口で車と鍵を預けるとスタッフが駐車場内のどこかしらに車を停めておいてくれます。そして、車をとりに行った時には、整理券を渡すとスタッフが入り口まで車を持って来てくれるのですが、この時に1ドルぐらい渡した方が親切なようです。もともと駐車代も高いので、考えたこともなかったのですが、チップを渡している人を見て真似してみたら、ごくごく自然に受け取っていました(笑)

また、以前私の部屋のブレーカーが2度も落ちてしまい、初めてのことで夜中にアパートのスタッフを呼んだら一度目は快く引き受けてくれたのですが、さすがに二度目の時にはどうやらちょっと様子がおかしかったのですが、それは私がチップを渡さなかったからのようです。
こういったサービスは家賃に含まれているはずなのですが、アメリカではチップを渡したほうが良さそうです。
後で気づいたので、翌日5ドルか10ドルを手渡したのですが、こうした小さなことの積み重ねが、相手との信頼関係を築く一方となり、今後何かあった時に優先して助けてもらえることにつながっていきます。

なんとも複雑なチップ社会。
チップの払い方も追って紹介したいと思います。