フェザースティックの違い(前編) | サバイバルJP 公式ブログ

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こんにちは!

ブログの更新が滞っており申し訳ございません。

ここのところ、展示会やらで忙しく、ブログが滞っておりました。

さて、今回は、フェザースティックについてです。
ナイフを使って火おこしや焚き火をする人には気になる話ですね。

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この記事の目的
一言で言えば、有益な情報の発信です。
Youtubeやブログで、ナイフのレビューも多く目にします。
しかし、それはあくまでも、その使い手の好みや馴染みによってどうなのか?ということであることを発信したいです。
馴れないナイフでも、お互いにある程度ナイフの扱いに慣れているせいもあって、その特性を引き出す使い方を模索すれば、『なるほど』と納得するわけです。
今回の企画では、その『なるほど』が多く発見できました。
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先日、『GO OUT CAMP』なるイベントに出向かせていただき、スズキサトルさんと一緒にキャンプしてきました。

近所のパーキング。快晴です。気持ちいい。

LEDソーラーランタンを充電しながら向かいます。


もちろん、普通のキャンプになるわけもなく・・・w

ひとまず、GO OUT っぽく、オシャレなサイトを演出して、鈴木さんと一緒に就寝。


でもって翌日(土曜)。。。

フェザースティック比較大会!
お互いに、自分のナイフと相手のナイフを全部使って、どういう違いが出るのかを試してみます。

さあ、どういう違いが出るのか???
使った木は、現地で販売していた杉の薪です。

偶然にも、お互いが持ち込んでいたナイフが5種ずつだったので、比較してみました~。

上の列が鈴木さん、下の列が私のナイフです。

【鈴木さんの感想はコチラのブログ記事で】

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下段:私(右から順に)
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1・Bush'n Blade バーチバーク プーッコ(量産前バージョン)
2・バークリバー Bravo1 CPM S35VN ランプレス
3・バークリバー Bravo1 LT ;CPM 3V ランプレス
4・Bush'n Blade タキビナイフ(製品バージョン)
5・The Ray Mears Bushcraft Knife
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上段:鈴木さん(右から順に)
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6・G.M社 ティンバーウルフ ブッシュクラフトナイフ + サブナイフ:ESEE カンディル(コンベックス・カスタム)
7・Bush'n Blade タキビナイフ(紙面掲載オリジナルバージョン)
8・ESEE Izula (エシー イズーラ(ダマスカス))
9・MORA ウッドカービング 122
10・イーバリンプーッコテーダス カーボンスチール


まず、お互いのナイフの好みやフェザー作りの傾向からお話します。

意味、わかります?(笑)

・鈴木さん:後退しながらカールを作っていくタイプで、スティック全体を使う。
・私:なるべく後退せず、最初に作ったカールの深さまで切り込みたい。

鈴木さんは、ティンバーウルフのブッシュクラフトナイフが初のブッシュクラフトナイフだそうで
イギリスやアメリカによく見られるベベル位置が低めのスカンジがお好み(馴染み)のようです。
※鈴木さん、補足や修正あればブログに記載してくださいませ。

私は、初めて買ったまともなナイフがF1だったせいもあり、コンベックスとスカンジに特化しています。
スカンジは、鋭角でベベル位置が高めの北欧系が好み(馴染み)で、刃先はわずかにコンベックスに仕上げます。

以下、どうなったかのご紹介です。

スズキサトルさんの感想は、鈴木さんのブログ記事でご確認ください!
※スズキさんもご多忙なので、あっちでブログの記事になったらリンクします

1・Bush'n Blade バーチバーク プーッコ(量産前バージョン)
※量産版とは、シースの仕上げがちょっと違うだけです。
※画面左が鈴木さん、右側が私です。


【私の感想】
私にとっては一番使いやすいのがブッシュンブレードのナイフです。
十分に薄いスライスが長いストロークでも作ることができ、しっかりカールするので、前のカールが後のカールを邪魔しません。




2・バークリバー Bravo1 CPM S35VN ランプレス
※画面左が鈴木さん、右側が私です。

【私の感想】
やはり使い慣れたコンベックスはいいですね。
厚手のブレードは、少々抵抗感がありつつも、刃先は鋭いため薄いスライスが作りやすい。また、厚手のブレードによるクサビ効果のせいか、カールもできやすい。
LT(薄いほう)より 『美しいフェザー』が作りやすい印象を受けたが、抵抗は少々強いので、楽なのはLTかな、と思う。


3・バークリバー Bravo1 LT CPM 3V ランプレス
※画面左が鈴木さん、右側が私です。

【私の感想】
前の日に届いたばかりで、今回初めて使ってみたLT。通常のBravo1よりブレードが薄く、その分軽量化され、切り込みの抵抗も少ない。
写真の3つのカールからは、私の『迷い』が見て取れると思います。
最初に削いだ部分は、右側。
普通のBravo1のつもりで切り込むと、驚くほど抵抗も少なく進んでいくのだけど、そのせいでわりと厚めのカールになる。
そして、カール具合も、大したカールをしないため、前のカールが後のカールの邪魔をする。
切り込んだあとで、カールの付け根を折るように外に逃がせばよいのですが、いかんせん初めてのLT、とりあえずそのまんまやっています。
左側が2回目。薄くてくるくるのカールです。同じナイフとは思えない違いじゃないですか?
極力薄くスライスすることを意識すると、LTのように薄い刃でも自然とカールします。しかし、時間がかかるわりに量産ができないカールです。これは『ティンダー(ほくち)フェザー』ですね。
中央は三回目。スパイラル状に切り込んでみました。
結論としては、通常どおり『キンドリング(たきつけ)フェザー』を作るなら、少々ぶ厚くなっても、外側に折り返して作るのがLTの着地かな、と思いました。

4・Bush'n Blade タキビナイフ(製品バージョン)
※シースの仕上げと、革紐が付くか付かないかの違い
※鈴木さんのは、当時は特注として最初に作られたタキビナイフです
※画面左が鈴木さん、右側が私です。

【私の感想】
どうやら、新品の状態でのフェザー作りは私には向かなかったみたいです。
どうも深く入りすぎて、私には少々やりずらかった、というのが正直な第一印象です。
それに対し、鈴木さんのほうは、上手に出来ていますね。
これは腕の差もあるでしょうし、深い確度のナイフになれている鈴木氏ならではでしょうか?
後編に登場する鈴木さんがお持ちのタキビナイフは、氏の研ぎなおしも入っており、私が使っても格段に使いやすかったです。
どんなナイフも、たいていは使ううちに所有者の好みに研がれていくものです。


5・The Ray Mears Bushcraft Knife


【私の感想】
伝説的ブッシュクラフター、レイ・ミアーズのナイフ。
実のところ、買う前から好みでないのは分かっていたのですが、バックソー購入ついでに、ついポチってしまった。。。
鈴木さんお得意のイギリス系スカンジナビアンエッジです。鈴木さん大絶賛だったんですが、私にとっては、やはり使いやすいとはいえなかったのですが、その特性を理解すると、鈴木さんと同じようなカールができるようになりました。
なるほど、スズキさんのフェザーの傾向がご覧のようになるのは、英米系スカンジへの馴れから来るのかな?と思いました。
私にとっては、ベベル位置が下なので確度が深いのと、切り込み角の調整やキープも難しく感じる。
ちなみに、購入してからちょこっと使っただけで、研ぎなおしもしていない、ほぼ新品です。


と、いうことで、ひとまず私が持ち込んだナイフについて書かせていただき、前編を終了させていただきます。

後編は、また後日!


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