コロナ禍の影響で、プライベートは「おうち時間が増えた」という人も多いと思います。外出や人と会う機会が減りおしゃれをしなくなったという話もありますが、予定がないのであればそのきっかけ・機会を自分で作ってファッションを楽しむのも一案です。
◆ 散歩で
12月が近づき、紅葉の美しい季節になってきました。街路樹を楽しんだり、公園へのお散歩で植物を愛でる人もいるでしょう。
お散歩は楽な服装にスニーカーという人も多いと思いますが、手持ちの履き慣れたブーツでゆったりと散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
写真左上はロングブーツに幾何学模様の大胆なロングカーディガンを合わせたワイルドシックの装い。キャメル・ブラウン・ボルドーなどの紅葉色を含んでおり、木々が色づく秋の風景と馴染んで素敵です。ロングカーディガンがなければ、大判ストールなどを羽織ってもドラマチックで優雅な雰囲気を演出することができます。
◆ いつもと違う空間で
たまには雰囲気のよいホテルラウンジで静かな時間を過ごすと、思いの外気分転換になるものです。曜日と時間帯を工夫して混雑を避けるようにすれば、安心してゆったりと過ごせるでしょう。
格式のあるホテルの場合は、ホテルの空間と調和したきちんと感のある装いにしたいものです。写真右下は上品なノーブルフェミニンの装い。キャメルとブラウンを主としたファンシーツイードが柔らかく優雅な雰囲気を演出しています。光沢のあるブラウスなどを着てもよいでしょう。家族や友人と行く場合は、事前にお互いのコーディネートを擦り合わせておくと、場も盛り上がりお互いに楽しい時間が過ごせるでしょう。
例に挙げたのはほんの一例です。コロナ禍であっても工夫をすれば様々な場面や機会を作ることができるでしょう。その空間を絵画や映画の背景に見立て、物語の主人公になったつもりで装いを考えると楽しいですね。
コロナウイルスの感染は増加傾向にあり予断を許さない状況ですが、感染対策は万全にしつつ、実りある時間を過ごしていきたいものです。
ファッションには気持ちを前向きにスイッチする力があります。
ぜひ毎日に活かしていきましょう。
ファッションレスキュー アカデミア
装力士 岩﨑麗