女子高生コンクリート詰殺人事件 | 少年犯罪事件史

少年犯罪事件史

2013年11月からスタートしました。少しずつ記事を書いていきます。

1988年(昭和63年)東京都足立区で事件は起きた。アルバイト先から帰宅途中だった女子高生17歳が、数人の不良少年らによって41日間、監禁。
41日にも及び監禁された女子高生は、その間、集団レイプや性器に異物を挿入されるなどの性的暴行をはじめ、酒やシンナーを無理やり吸わせる、自分の尿を飲ませる、足にライターのオイルをかけて火であぶる、真冬にベランダに裸で放置する、顔にロウソクをたらす、などといった虐待を繰り返し受けた後に、殴り殺され、コンクリート詰めにされ、東京都内の埋め立て地に捨てられた。
犯罪内容の凶悪さに加えて、加害者が未成年だったことと監禁の事実を知りながら周りが助けられなかったことなどから、大きな衝撃を与え続けた事件であった。


~概要~

1988年11月の下旬、少年2人は給料日の家庭が多いだろうと安易な発想で引ったくりを計画する。バイクで埼玉県三郷まで行くが、現金の収穫は無かった。
そこで出会ってしまったのが、バイト帰りの女子高生、Y.Jさん。自転車をワザと倒し、助けるフリをして倉庫へ連れ込んだ。ホテルに連れて行った後、少年の部屋へ連れ込み、そこから監禁が始まった。
この時少年の中には、ただ女性を好きなようにしたいという思いのほか、Y.Jさんに家を知られてしまったから、帰すわけにはいかないといった意地もあった。
数日後には6人がかわるがわる集まり、Y.Jさんを輪姦。最初の頃は、悲鳴をあげていた彼女も、声をだすと殴られることから、次第に声を出さなくなってきた。乱暴行為は、日々エスカレートし(詳しくは~時系列~に記載)家畜以下の扱い同然であった。Jさんの身体を使って人体実験を楽しんでいるような扱いであった。この間、監禁されていた少年の家の母親とは数回面識があり、話をしている。
年明け、Jさんは動かなくなった。少年3人がモルタル砂ドラム缶など調達し、Jさんの遺体をボストンバックに詰めた上でコンクリートを流し込む。東京湾の埋め立て地に行ったが適当な場所が無く道路脇の草むらに廃棄した。
3月下旬、強姦窃盗などにより少年鑑別所に送られた少年を取り調べた際、刑事がなにげなく言った(他の事件のことでカマをかけた)「お前人を殺しちゃ駄目じゃないか」に「すみません、殺しました」と自供したことから、発覚した。