スーパー6第4日結果速報(9/21) | 欧州野球狂の詩

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日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

ベルギー7-6ドイツ

 

独 020 000 031 6

白 021 020 20X 7

 

(勝)C.デスメット

(セ)S.デスメット

(敗)コフ

(本)エームケ(独)、デウォルフ、デクィント(以上白)

 

 ベルギーはデスメット兄弟の兄であるセドリック・デスメット、ドイツは右の本格派サッシャ・コフを先発のマウンドに立てます。先手を取ったのはドイツ。2回、先頭の四番マックス・ボルトの右前打をきっかけに無死二、三塁のチャンスを作ると、六番モーリス・ウィルヘルムが左前適時打を放ち1点を先制。さらに4分間の雨天中断をはさんだ後、ケビン・コトウスキーが同じくレフトに適時打を放ちもう1点を追加。本塁に突入した2走者のうち1人はアウトになりますが、ここまで貧打にあえいできたドイツが今大会で初めて複数得点をマークします。

 

 しかしベルギーもすぐに反撃。直後の攻撃で四番デニス・デクィントのソロなどで2点を挙げ、あっさり同点に追いつくと、3回には三番トーマス・デウォルフが勝ち越しソロを挙げて3-2とリード。5回と8回にも2点ずつを加え、先発C.デスメットを援護します。しかし8回、ドイツが反撃開始。無死一塁から三番マイク・エームケが2ランを放ち3点差とすると、さらに2つの四死球で無死一、二塁と攻め立てます。ここでベルギーはセドリックの弟であるケビン・デスメットを2番手に送りますが、続くウィルヘルムのあたりが遊ゴロ悪送球となりもう1点を追加。さらに、9回も二死三塁からエリック・ブレンクが遊撃内野安打を放ち、ついに1点差。前の打席で本塁打を放っているエームケを打席に向かえます。

 

 しかし、最後はK.デスメットが空振り三振に切って取り、万事休す。ドイツは今大会初勝利まであとわずかなところまで詰め寄りましたが、惜しくも逃す結果となってしまいました。ベルギー先発のC.デスメットは、8回無死まで投げて被安打6で5失点(自責点4)という内容。一方、ドイツ先発のコフは5回持たず5失点(自責点5)と、こちらも先発として満足のいく数字は残せませんでした。なお、この試合ではベルギーの主砲デクィントが、5打数4安打2打点の大活躍を見せています。

 

 

 

イタリア25-10チェコ

 

チ 102 43X XXX 10

伊 581 83X XXX 25

 

(勝)テラン

(敗)ボカーイ

(本)ヘイマ、マリク(以上チ)、リッディ②、コラベッロ③、マツァンティ、ガルシア、ミネオ、ガルベッラ(以上伊)

 

 イタリアはマテオ・ボッチ、チェコはボリス・ボカーイを先発マウンドに建てたこの試合。序盤からメジャー経験者2人を擁する強打のイタリア打線が、チェコ投手陣に猛然と襲い掛かります。チェコの三番ヤコブ・マリクの中前打で1点を先制された直後の初回、三番アレックス・リッディ(3ラン)、四番クリス・コラベッロ(ソロ)、六番ロベル・ガルシア(ソロ)と今大会2度目の1イニング3本塁打で、一挙5点を挙げて逆転に成功します。勢いは続く2回にさらに加速。リッディの2打席連続弾を皮切りに五番ジュセッペ・マツァンティと七番アルベルト・ミネオも本塁打を放ち、なんとこの試合2度目の1イニング3本塁打。ボカーイをわずか1回1/3で8失点と完膚なきまでに叩きのめします。

 

 この日のイタリアは登板した3投手が全員自責点3以上と打ち込まれ、お世辞にもディフェンス面の出来はいいとは言えなかったのですが、それがどうでもよくなるほどの常軌を逸した打ちっぷりで後続の3投手も火だるまに。結局終わってみれば計24安打で25得点、チーム単独で1試合9本塁打、2度の1イニング3本塁打に2度の1イニング8得点とまさにやりたい放題でした。もちろんこのどれもが大会新記録。これには観客や大会技術委員会はもちろん、敗れた当事者であるチェコの側も苦笑いするしかないでしょう。私事ながら、1試合10得点を挙げながらコールド負けするチームなど、管理人は寡聞にして聞いたことがありません。

 

 季節外れの賑やかな大花火大会で勝利投手の権利を得たのは、3番手としてマウンドに上がり1回3失点のカルロス・テランでした。どの打者も何かにとりつかれたかのような大暴れだったのですが、中でも圧倒的だったのはやはりリッディとコラベッロ。リッディは5打数4安打2本塁打5打点4得点、コラベッロはそのさらに上を行く5打数5安打3本塁打5打点3得点と、まさに手が付けられない状態でした。今日のスペイン戦でもこの調子を維持するのか、あるいは逆に打ち疲れで勢いが止まってしまうのか。どちらに転ぶか注目したいところです。

 

 

 

 第3試合のスペイン-オランダ戦は降雨のため、2回表開始前にノーゲームが宣告。本日(9/22)の第3試合として急遽日程に組み込まれることが決まりました。

 

ソース一覧

http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/10.htm

http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/11.htm