全ての原子炉が停まり、冷却は外部電源頼み。
もし万が一、福島原発のように外部電源を失い、核燃料の冷却に失敗したなら・・

ロシア・ウクライナ双方が折れ、ザポリージャ原発周辺の非武装化を実現出来るか注目したい。


 読売新聞オンライン 2022/09/12 20:02
ザポリージャ原発、全原子炉停止…IAEA事務局長が「安全保護地帯」設置案を双方と協議
【ベルリン=中西賢司】ウクライナ南部ザポリージャ原子力発電所を管理するウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは11日、6基ある原子炉のうち、唯一稼働していた6号機の運転を停止したと発表した。喪失していた外部電源が復旧したため、冷温停止に移行する。

 露軍が3月から占拠するザポリージャ原発はロシアの侵略前にはウクライナ国内の電力の2割超を供給していたが、原子炉の全面停止に追い込まれた。


 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は11日の声明で、原発と近隣の火力発電所を結ぶ非常用の送電線の一部が10日夜、砲撃による損傷から復旧したことを確認した。6号機は原発全体の安全維持に使う電力供給だけを目的にした不安定な運転を続ける必要がなくなったとも指摘した。停止から約30時間で、原子力災害の危険性が低下する冷温停止の状態になるという。

 ただ、送電線が再度損傷すれば、冷却機能は燃料が限られた非常用ディーゼル発電機に頼らざるをえない。

 グロッシ氏は「砲撃が続く限り、危険な状況に変わりはない」として「深刻な懸念」を改めて表明した。

 グロッシ氏は12日の記者会見で、砲撃を防止するため原発周辺に「安全保護地帯」を設置する案について、ロシア、ウクライナ双方と協議を始めたと明らかにした。】