実は、川内原発の耐震基準は、一般住宅の1/3iにも満たない。

元裁判長が示した「原発の耐震性」衝撃のデータとは毎日新聞・経済プレミア 2021年4月28日
【それは衝撃的な数値だった。震度6はおよそ700ガル、震度7は1500ガル以上となるが、「大飯原発の耐震設計基準は当初405ガル、私が判決を出した時は700ガルで、今は856ガル」という。

 これは一般住宅と比べてどうなのか。樋口さんは「三井ホームの住宅の耐震設計は5115ガル、住友林業は3406ガル。実際に鉄板の上で住宅を揺さぶる実験をして、ここまで大丈夫でした。これに対して原発の基準は上げたところで、この程度。ハウスメーカーの耐震性よりもはるかに低い。…】一部抜粋

更に驚くことに、1997年の鹿児島県北西部地震では、その大甘な「基準地震動」620ガルを上回る639ガルを計測しながら、川内原発は自動停止しなかった。
川内原発:鹿児島県北西部地震では「基準地震動」620ガルを上回る639ガルの揺れ

幸いにも、原子炉は損傷を免れ事故には至らなかったが・・

川内原発は震度6弱・639ガルでも止らない設定だった!?最新の九電資料で判明!

九電の耐震基準見直しに対する後ろ向きな姿勢に、身内?の規制委さえ「かなり問題がある」と責めるポーズ。

「かなり問題がある」なら、九電に(川内原発の)停止命令を出すべきだろうが・・

疑惑の基準地震動=入倉・三宅式でなければ、大飯・川内・伊方も審査を通らない!?

九電を甘やかし過ぎて・・「なめられたもんだな」原子力規制委員長、玄海原発、耐震再審査へ

原発規制基準 想定しているのは「最大の揺れ」ではなく「地震の平均像」?


 南日本新聞 2023/01/12 11:34
川内原発の耐震基準見直し大幅遅れ 規制委が九電を聴取へ「かなり問題がある」
【原子力規制委員会は11日の会合で、川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)の見直しが大幅に遅れているとして、九州電力の池辺和弘社長ら経営層から今後の対応や計画を聴くため、意見交換会を開く方針を決めた。

 事務局の原子力規制庁が、全国の施設の審査状況について「おおむね順調」とした上で、九電の川内、玄海(佐賀県)両原発は「基準地震動が未確定で審査が遅れている」と報告。「影響の詳細や、必要工事の規模・見通しが明らかになっていない」とし、「準備不足が原因とみられる」と説明した。

 山中伸介委員長は現状を「かなり問題がある」と指摘、別の委員からも懸念が相次いだ。このため規制委は、経営層との意思疎通を図るため、意見交換の場を早急に設ける必要があると判断した。

 原発の地震対策の新規制基準では、「未知の震源」による地震を新手法で評価するよう要求。九電は継続的に審査を受けているが、たびたび不備や遅れが指摘されている。】