ミュージカル 『あなたが一番似合う場所』 | 旅する服屋さんのブログ

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2013ねん4月からスタートした旅する服屋さんメイドインのブログ。
愛車の軽バンその名も「おしゃれ」に足踏みミシンや染色道具を積みこんで日本中を旅してます。
その地その時でしかできない服をつくりながら日本列島爆走中!
おもろいよ〜!




 

本日はミュージカル

“あなたが一番似合う場所”にご来場

頂きありがとうございました。

また、今作品に合わせて制作した

旅する服屋による《いっぴん》を

お持ち帰り頂いた方々

ありがとうございます。

 

このページでは《いっぴん》の説明を

していきます。

 

いっぴん そのいち

【旅するオレンジ】

 

・Tシャツ

 

 


大分県で出会ったシルクススクリーン作家&けしごむハンコのユニット

 

が12月のミュージカル初演に向けて

香川に出発する直前に、

Tシャツつくって渡しに来てくれた。

私に

思ってもみないプレゼント

 

しかも

販売して、売り上げが出たらその分で

美味しい骨つきどり食べてきてねって

 

美味い、たしかに美味かった、

いただきました!

しかも香川は何でか知らんが親鳥が

よく出回ってて、美味い。

親鳥が好きです。

 

と、有難く完売したので、2回目

公演の今回に向けて追加発注。

150size/S/M/L/

の4size展開。

 

ありがとう!

 

 

・トートバッグ

 

 

今回はトートバッグにも刷ってもらいました〜

 

たまに刺繍してあるのもあるよ、

もりもり刺繍。


 

 

・おしゃれ刺繍バッチ

 

 

 

 
※映画見ながらウトウト
夜鍋してチクチクの為、たまにヘッドライト縫い忘れたりしてますが、お天気
ドライブ中という事でご容赦下さいまし
 
 
 
・おしゃれキーホルダー
 

懐かしのプラ板工作。
いい具合にくたくたしてます。
日本中あっちこっち連れまわしたもんで
ストラップもあるよ。

 
・おしゃれに衣替えDIYキッド
 

 
旅する服屋さんの車は最初から
オレンジ色だった訳ではなく
ふと見た目が変わります。
 
(2014年)
 
でも
何故か別府に来るとデザインが変わる
 
僕が居ない間に
いつのまにか生まれ変わる
謎な歴史
 
2015年カッパ師匠に車を預けた時
その後オレンジに塗り変え
(写真の建物は劇中に同じ名前で
出てきた松原温泉。泉質はもちろん
外観も内観も良いんです)
 
 
去年↓
オレンジ→ガムテープ
 
ガムテープ→オレンジ
 
 
是非あなたも衣替えを楽しんでね〜
ペンキもお揃いだよ〜
 
 
 
いっぴんその2
【千夏モデル】
 
ミュージカルのメインキャストの1人
【千夏】の衣装制作の際に出たはぎれ布
や、同じカラーイメージで制作。
 
・ヘアゴム
・ブローチ

 
・メッシュサコッシュ
 

・スヌード
 

・巾着トートポーチ
 

 
千夏の衣装を考える時に、事前に提示された要素がゴッホの作品《星夜月》
 
ゴッホ展が東京で開催されていたので
生の絵を観に行きました。
 
初めてゴッホの作品を生で鑑賞
画面から飛び出る圧倒的な
圧に押しつぶされそうで腰抜かしました
 
そのゴッホの特徴的な色彩感覚は
一説によると二色型色覚によるものなんではないかと言われたりしていて
千夏はその二色型色覚を持っている設定
 
千夏がランウェイを歩く衣装を
自らデザインするとしたらどんな
色や素材を選び組み合わせるか
 
それらを要素に制作しました。

千夏の衣装制作工程↓ 


制作過程駄駄漏動画 (YouTube)

 

 

 いっぴんその3


【茜モデル】

ミュージカルのメインキャストのもう1人
【茜】の衣装制作の際に出た
はぎれ布で制作。


・茜染ヘアゴム

・茜染ブローチ



・茜染ピアス/イヤリング


・茜染水引ピアス/イヤリング




夕陽に染まった空の色を茜空と呼ぶ事があるけど、その茜とは根っこが赤い

 つる性の多年生植物で日本にも本州から九州にかけて、普通に見かける事が出来る植物から由来している。はず。


その茜の根っこを煮出して、絹の反物を染め、衣装に使用。

金属のアルミニウムと反応すると赤く発色し、煮出すときにお酢を少し入れ、黄色味を抑えて赤を強く強調させた。


登場人物の【茜】の衣装の赤は

根っこの茜で染められた赤色。

茜で染めた衣装を舞台で観るなんて機会はなかなか無いんじゃないかと思う。

是非舞台終わりにお見送りをしている茜の衣装にも注目してみてね!


茜の衣装制作工程↓

製作過程駄駄漏動画 (YouTube)

 
 
いっぴんその4
【温泉染】
 
・温泉染フリンジ付ブローチ
 


メインキャストの1人、茜の衣装を
制作した際にでた茜染のはぎれ布で包み
温泉染した糸をフリンジにして
組み合わせたブローチ


 ・温泉染フリンジ付きピアス/イヤリング

 糸は草・樹皮・葉・根・実などの自然の
ものを染料に
温泉、湯の花やミョウバンを
掛け合わせて染めました。


・温泉染糸まきまきピアス/イヤリング


温泉染の拠点、別府では50年のサイクルで雨が大地に染み込み温泉になって再び地表に湧き出てくると

その循環は現代に生きる僕らに
自然とどう共存して生きていくかを
日々問われている様に感じます。



別府には毎日温泉がたくさん湧いていて
そしてその数だけ個性がある
それを可視化して感じる事が出来る
温泉染
土地の色
味わって欲しい


↓こんな感じで糸巻き〜



・ 温泉染 靴下


柿渋で染めて《湯の花》で色味を変化。

・温泉染 ストール


同じく柿渋と湯の花の掛け合わせ



“柿渋”

柿渋は番傘の防水加工の為や、酒造りに使う濾し布や魚網の糸を丈夫にする効果、

家具などの木材に塗り防虫、防菌

などの効果を付与する目的で使われてきた

染料であり塗料の液。


渋柿を搾って発酵させ寝かせて

つくります。



“湯の花”


全国の温泉地で土産物として湯の花の名前で売られていることの多い入浴剤

ですが、その製造方法は各地で

異なります。


温泉染をする為に拠点にしている

大分県別府には“明礬(みょうばん)”という地名があり、そのエリアで湯の花は製造されています。

現在は薬用入浴剤として知られる湯の花ですが、その元になっているのは、かつて製造されていた明礬製造方法から

受け継がれています。


別府の明礬という土地で造られたみょうばんの質は全国の中でも高く、中国から安価な唐みょうばんが輸入されるようになるまで国内で、薬用を始め染物や革なめし、漬物の色止めなどに広く使われていました。


そんな歴史ある日本を代表する産地でつくられた湯の花を使用しています。



長い紹介

読んで頂きありがとうございました。


いつか何処かで、オレンジの車を

見かけたら


ね〜