数年前、「医者として俺はこのままじゃだめだ!」という思いから、有給をすべてつぎ込み京都の山寺に数週間修行に出たことがあります。


僕自身、無宗教ですし出家しようとかそういう考えではなく、単に自分に対して「喝」を入れたかったのと、これまでの自分の人生・キャリアを見直そうと思ったのです。


そこは臨済宗という宗派のお寺で、坐禅を中心とした修行を行っているところでした。


坐禅の方法については各サイトで詳しく説明していますので、そちらを参考にされるといいでしょう。


基本的には坐禅の格好で座り、非常にゆっくり呼吸をし、微動だにしてはいけない、心の中をからにする、というのが方法です。

最初はただ単に苦痛で、何故こんなことしてるんだ俺、なんて思ったりしたものです。


ところが終わってみると、とても心が晴れやかになってるんです。

いろんな悩みやら煩悩から、解放されたような、何とも心地よい気分になります。


調べてみると、これは医学的にも説明がつくことだと分かりました。

「セロトニン」という脳内ホルモンが、こういった感覚を引き起こすものらしく、自律神経を調節してくれて健康にも良いのだそうです。



それからというもの、何かに行き詰まった時とか、仕事で心身ともに疲れた時とか、なんとな~くリラックスしてロハスを味わいたい時に、時々自宅やオフィスで坐禅をしてみたりします。


自分の好きなラベンダーの香を焚いて、その香りを楽しみながらひたすら心を無にして自分に向き合う。


とっても心が落ち着きます。

と同時に、いかに毎日我々人間が余計な煩悩やストレスに囲まれて生きているのかと気付きます。


このストレスフルな時代、1日20分でもいいからストレスから解放される時間、必要だと思います。



いろんなストレス解消法があるでしょうが、坐禅。結構いいもんですよ。