ジジイネタが続きます。。。

 

 

様々な医療機器が充実している現在では、診療にほとんど使わなくなってしまった古い昔ながらの手技があります。

 

が、化石と化した手技だとしても、現在にもおおいに通用しどうかすると最新医療機器にも勝る精度を発揮することもある。

 

聴診器なんてのはかなり化石な部類に属しますが、それでも当院のようなレントゲンもCTもMRIもないところでは聴診器は大活躍です。

日々使い慣れていることにより、レントゲンを撮ることなく肺炎を診断できたこともあったし、多くの病気を未然に発見したことは数知れません。

 

 

さらに僕は子供の診察をするとき「触診」と「打診」を重視しています。

 

これももはや聴診器以上に化石な手技ですが、なにげない触診から小児がんを発見したこともあって決してあなどれません。

 

こういった手技は若手のころに徹底的に叩き込まれて、その後も絶やさず続けてブラッシュアップされてきてますから、そんじょそこらの若手医師や医療機器には負けない自信があります。

 

 

また、こういった手技はいわゆるスキンシップでもあり怖がる子供たちとの距離を縮めるための、小児科医として必須の武器なんですね。

 

昨今はコロナ禍でとかく「距離」をとることが重視されがちな医療現場ですが、こういった機械に頼らない五感を駆使した診察方法も、様々な意味で有用だし、むしろコロナ禍だからこそ再評価されても良いのではと僕は思うわけです。

 

 

若く開業してこれまで割と革新的なことを心掛けてきた僕ですが、こと診療技術についてはこういった古典的な手技を磨いて駆使してきてるんです。