子供のアレルギー疾患と言えば、気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーあたりが3大で、他にも花粉症などのアレルギー性鼻炎とかもあったりします。
これらのどれかにかかる子もいれば4つ全部にかかってる不運な子もいたりします。
理論上これらの病気ってのはまったく別物で原因もそれぞれ、なので単独でかかる、あるいはたまたま2個3個重なってしまうものだと考えれてました。
ところが実はこれらアレルギー疾患は(そりゃ元々がアレルギーなわけで当然と言えば当然だが)つながってて、連鎖的に発症していくものだってことが分かってきました。
年齢別のアレルギー有病率から、産まれてすぐから湿疹からのアトピー性皮膚炎があって、それから少し遅れて食物アレルギー、そのあとに気管支喘息そしてアレルギー性鼻炎と続きます。
アトピーを入り口として、食物アレルギーとか次々とアレルギー疾患が連鎖していく、これをアレルギーマーチと呼んでます。
なので逆に言うとアレルギーマーチを起こさないために、入り口となるアトピー性皮膚炎をいかに回避するかが重要だとされてます。
不適切なスキンケアの指導により本来なるはずじゃなかった子がアトピー性皮膚炎になってしまうわけで、これは大問題だと僕はブログでかねてから警鐘を鳴らしてきました。
赤ちゃんに対する誤ったスキンケア・治療がアトピーを「創り出してる」と僕は強く言ってきました。
が、アトピーのみならず他のアレルギー疾患の入り口になってしまってる、このアレルギーマーチが正しいのだとすれば子供の将来を大いに左右するアレルギーを「創ってしまう」ことの罪の重さは、さらに計り知れない。