他の診療科のことは知りませんが小児科は、どんな症状できた患者さんでも基本的には聴診器を胸に当てます。
「鼻風邪なのに何故胸の音を」
と疑問に思ったことはありませんか?
それをもってだからアレってのは単なる形式的なものだ、などと思ってませんか??
ものを言わない子供の、見逃してはならない重大な病気ってのは実は意外に多く、聴診器でそれが発覚したというケースは少なくない。
僕が経験した例でいうと、
・鼻水だけ出てるという主訴の子供だけど聴診したら肺炎だった
・熱が高いだけで咳も鼻水もない子供だけど聴診したら心膜炎だった
どちらも聴診しないまま帰したら命が危なかったかもしれません。
思いもよらぬ隠れた病気が子供にはあるため、僕らは必ず聴診器を当てるわけです。
僕らの聴診の技術を侮ってはなりませんよ。
コロナで聴診器すら使わなくなった医者がいるそうですが、言語道断だ。