ニューヨークのレストランに口うるさい客がいました。大富豪の彼は何度も食事に付いてくるフライドポテトが分厚すぎてべっとりしていると不満を漏らし、数度に渡ってつき返し続けた結果、怒ったシェフは超薄型のポテトを揚げて出しました。
それが薄すぎてフォークで刺せないと抗議したものの、食べてみて気に入り、その後レストランでヒットし人気メニューとなりました。
アメリカの大手化学メーカー3M社の研究者の彼はそこで強力な接着剤を作り出そうとしていました。しかしながら出来たものは非常に弱い接着剤で、何につけても簡単に剥がれたのです。このときに3M社内でこの発明品を誰も気に留めたものはいなかったのです。
4年経って、教会の合唱団にいた3M社の同僚が賛美歌の各ページにはさんでおいた紙が開いたときにすぐに落ちてしまうのでイライラしていました。ある教会の集会で、彼はあの発明品を思い出し、そこでひらめいて利用してみると思いのほか完璧な出来でした。そのアイデアを3Mに売り、市場にトライアルとして売り出されました。
発明当時のアメリカは禁酒法が制定されてお酒が飲めない時代でした。さらに、麻薬の中毒者が続出していたので、どうにかしてお酒の代わりにもなって、薬にもなる飲み物を作る必要があったそうです。
そこで化当時流行っていたコカの飲み物に水を加え、新しい飲み物を作ろうとしました。ですがなんと水と炭酸水を間違って入れてしまいます。あまりの美味しさに当初の目的を忘れ、売り出したところ大好評アルコール代替飲料でもなく、麻薬中毒者への薬でもない、嗜好品コカ・コーラが誕生した。
【失敗商品だったカニカマ】
カニカマの誕生には、"ある失敗"が関わっています。それは人工クラゲの開発。当時、クラゲの輸入がストップしたことを受けて人工クラゲの開発に着手したものの、食感が再現できずあえなく失敗。そんな中、3代目社長が刻んで食べてみたところ、かにの食感に似ていることに気づき、人工カニ肉へ開発の舵を大きく切ったのです。
他にも沢山の失敗や発想の転換からの発明はあります。
アイスクリームコーン
ペースメーカー
瞬間接着剤
etc、、
しかし、私達は目的に捉われすぎて柔軟な思考を忘れてしまいがちです。
失敗を「失敗と捉える」のか、「成功の元」と捉えるのかで、物事は大きく変わるものです。
よくある失敗体験を思い出してみてください。
財布を忘れた!→おごってもらえる。
遅刻した!→おかげで事故に巻き込まれなかった。
道を間違えた→新しい道やお店を発見した。
上司に怒られた!→信用してくれてたんだと気がついた。
彼と別れた!→彼が私にはふさわしくなかった。
最悪だ!→これからこんな最悪はない。
こんな風に物事の捉え方を変えると「悲しい、情けない」と思っていた出来事がポジティブな方向になり「もう一度やってみよう、守られてる、ラッキー、ツイテル」と言う感情にならないでしょうか?
場合によっては「失敗が成功を生む」とは思わないでしょうか?
また、
人間は動物の中でも唯一『イメージ力』を持っています。
良いイメージをするのと、悪いイメージをするのでは結果が大きく変わってしまいます。
例えば床に幅50センチの板を置いてその上を歩くのは簡単ですよね。
しかし、その板が床ではなく地上100メートルにあったらその上を歩けるでしょうか?(無風だとして)
ほとんどの人が歩けないでしょう!
これは落ちたら死ぬ、ケガをする、と言うイメージや経験があるからです。
でも、ハイハイする赤ちゃんなら関係なく板の上を歩くでしょうね。失敗の経験が少ない分怖いイメージも無いので挑戦できると言う事なんですよね。
私達はイメージがあるが故に安全でもあり、逆に捉われて行動できなくもなります。
でも、その50センチの幅の板を歩く事は本来なら簡単な事です。
イメージと経験が物事を判断し、良い悪いを決めてしまいます。
(もしかしたら、、)ってやつですね。
物事をあくまでも物事と捉えて、柔軟な思考やイメージで行動する事が重要じゃないでしょうか。
物事を善悪や損得で判断しない事がきっと生きる幅を広げてくれるはずです!